りょこう

  • りょこう/麻生知子
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商品の説明

麻生知子原画展「りょこう」静岡市内5店舗で同時開催!

2025/07/16(水)〜08/31(日)

麻生知子さんの新刊「りょこう」の発売を記念して原画展を開催します。5店舗を巡ると「りょこう」の原画が全部見られるよ!ミニミニりょこうスタンプラリーに参加してプレゼントをゲットしたり、トークショーやサイン会もあるのでぜひ参加してね!詳細は下記リンク↓で。

麻生さんは作品ごとに段々と絵の表現が進化していますが、この絵本の絵のディテールは読んでいて目が楽しくて仕方がないです。 おじいちゃんと孫の旅行を描く本作。駅でお弁当を買い、電車の中で食べ、旅館に着いてお風呂に入り、と旅行の一部始終を追体験出来ます。 私が「いいな」と思ったのは、子どもにとっての旅行と、おじいちゃんにとっての旅行を両方描いているところ。それぞれの楽しみ方があるんですよね。お土産屋さんのページ、たまりません。

(コプタ通信2025年7月号より ゆずりはすみれ)

福音館の単行本の絵本としては「こたつ」「なつやすみ」に続く3冊目、小学館の「レストランふろ」を加えると通算で4冊目となる絵本です。

これまで描かれてきた畳部屋、温泉(お風呂)、食卓などに加え、電車や湖のボート、卓球、おみやげ屋さんなどの新しい場面が上から見たり横から見たりして描かれていて見応えたっぷり。 始まってすぐの列車のシーンも楽しい。真上から乗車席をとらえながら、通路にいるこうたくんとおじいちゃんは真横からとらえ、さらに車窓も真横なので窓の外の景色もよく見えます。 次のシーンも同じ構図ですが、車窓の景色は山々になり、乗っている人も入れ替わったり、同じグループもさっきとは違う様子で列車の旅を楽しんでいます。2枚の絵の違いを探すだけでもかなり楽しめます。

ちなみに、列車の乗客を淡々と描いてそこから物語を想像させる手法の傑作として「やこうれっしゃ」(西村繁男)があります。 「やこうれっしゃ」は、一つの列車の中の様子を断面図で描いて、視点を車両ごとに移動しながら、乗客を描きつつも、時間の経過まで反映させた傑作です。この「りょうこう」は真上からという斬新な視点と、同じ車両の時間経過を描いている点が面白いと思います。

圧巻は旅館全体が見渡せる一枚絵でしょう。それまで個別に見ていた食堂や客室、温泉などがここでつながって、「こうなってたのか〜!」と急にその旅館がリアリティを持って立ち上がってくるような気分になりました。

作者の遊び心がいっぱい

絵本の絵の中にこれでもか、と「ワタリドリ計画」にまつわるものが出てきます。例えば、2人の行き先は「渡鳥温泉」で、乗る電車はJRならぬ「WR」。「ワタリドリ鉄道 Wataridori Railway」でしょうか。

私が発見したのは、電車の中のシーンで座席に置かれていた「母の友」2024年6月号。言わずと知れた福音館書店の月刊誌(2025年3月号で廃刊)ですが、この号の表紙がワタリドリになってます! 実はこの号の中には、麻生さんの記事が2ページ掲載されているんです。だから使われたのかもしれませんが、この号の特集が「あなたの友がここにいる」なので、ワタリドリのお二人になぞらえるのにうってつけだったのでは?

(スタッフささき)

孫とおじいちゃん、ふたりで旅館に泊まる

こうたくんとおじいちゃんは、ふたりで旅行にいきます。駅弁をもって電車に乗りこみ、着いたところは、山あいの旅館。湖でボートに乗ったあとは、大浴場で背中を流しあい、卓球で真剣勝負。 夕食では、ジュースとビールで「かんぱーい!」。ところが夜、こうたくんは、ホームシックになってしまいます。すると、おじいちゃんは…… 産経児童出版文化賞美術賞受賞作家がユニークな構図でえがく、孫と祖父、はじめての「冒険」旅行。

(出版社サイトより)

商品詳細

作: 麻生 知子
寸法: 26×26cm
内容: 40ページ
製作: 福音館書店 (日本)
初版発行日: 2025年05月15日

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。

この記事を書いた人

ゆずりはすみれ

百町森にいる詩の好きなコウモリ。食べること寝ること詩を書くことが大好き。(スタッフ紹介ページへ

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