対立から合意を導く力を育む

子どもたちに民主主義を教えよう

  • 子どもたちに民主主義を教えよう/苫野一徳・工藤勇一
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商品の説明

現役校長と哲学者著『子どもたちに民主主義をおしえようー対立から合意を導く力を育む』(工藤勇一/苫野一徳)という本がでました。多数決は少数派が排除され彼らの不満がたまるだけ、という。「全員合意」がポイントだが、でもそんなことは無理なので、「最上位目標」という形で、妥協点を見つけること。A案B案どちらかではなく、そこからC案を導こうすることなどを教えて皆が歩み寄ることが「民主主義」なのだと言います。学校は、その勉強に、訓練に最適なのだと言います。そして、その先に平和教育があると続きます。

誰一人置き去りにしない社会って、こうやって作るのか!
そこから始まり、教員養成の話、校則の問題、三者面談の話、全員参加か希望者参加…など、今の教育界の膿を次々と指摘する二人。ロシアの軍事侵攻のことも。 私がびっくりしたのは日本の教育が陥りがちな「心の教育」「思いやり教育」では結局問題は解決しないと言っていることです。それについては、「道徳教育」ではなく「自由の相互承認」のルールを教え、それを実践できるようになるための「市民教育」をと言っています。問題点や方向性が示されている素晴らしい本です。

(コプタ通信2023年1月号より 柿田)

「教育の役割とは何か?」
「学校は何のためにあるか?」

学校改革の旗手と教育の本質を問い続けてきた哲学者・教育学者が教育の本質を徹底議論! 究極の目的は「民主主義」教育だった。

ーー「多数決で決めよう」のどこに問題があるか、わかりますか?

「誰一人置き去りにしない」を教えるはずの教室で平然と少数派を切り捨て、一度決めたことには従え! と「従順な子」をつくる教育がおこなわれている。

未来の社会をつくる子どもたちに本当に伝えるべきことは、対立を乗り越え、合意形成に至るプロセスを経験させることではないか。学校で起きるトラブルこそが絶好の学び場であるはず……

本書は、子どもたちの「対話の力」を重視し、学校で民主的な力をいかに育むかを提案する実践的教育書だ。

民主主義の考え方を広めていくことで当事者意識が低い「日本社会」をアップデートする、著者二人のつよい覚悟を持って書かれた。

いじめ、理不尽な校則、不登校、体罰、心の教育、多数者の専制、学級王国・・・

いまの学校が抱える大問題を分析しながら何ができるか、どこから変えていけるか、哲学と実践を見事につなぐ画期的1冊。

現場で奮闘する教育関係者・保護者、必読!

(出版社サイトより)

商品詳細

著: 工藤 勇一、苫野 一徳
内容: 232ページ
製作: あさま社 (日本)

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