遊びにも生活にも邪魔
キャラクター商品を与えない
ごっこ遊びの道具は、本物以上に本物らしくなくてはならない。別の言い方をすると、遊びを触発しやすいもの、ごっこに導きやすいものということである。
例えば、本物のお古はどうだろう。本当に料理ができるフライパンや鍋を使うのは、よいようでいて、遊び自体はうそになってしまう。本物を使う以上は、本当に料理をしてこそ意味のある遊びとなるでしょう。
だからといって、キャラクターのついたものでは、最初から偽物を使っているという感じになってしまう。リアリティのない物を使うと、遊びにも真剣味が欠け、気分が出ないというものです。
生活用品にも、子どもの物にはなんでもキャラクターを付けた物が売られていますが、わざわざ落ちつきのない環境を作るようなものです。
(文:柿田友広、絵:相沢康夫)