時間をかけて遊ぶ

ブロックより積み木を

外プラスチックのブロックを否定するわけではないが、最初に出会うものは自然素材のものの方が五感のためによいのでは、と直感的に思うのです。木製の積木の持つ重量感、肌触りは大人になってからも記憶に残ります。だが、木製玩具の中には、そのことを情緒的にのみとらえ、デザインの甘いものもあります。三歳を越えた子どもには、それだけではもの足りません。

ブロックにもすぐれたものとそうでないものとがあるように、積木にもそれが言える。ネフ社の積木やデュシマ社のフレーベル積木は、二歳を過ぎてからいよいよ本格的に遊べる機能的にも優れた積木です。プラスチックのブロックは、こういうもので充分遊んでからでもよいのではないでしょうか。

両手で重力にさからわずに、バランスを取りながら、時間をかけて積むというのが、積木遊びの真髄といえるでしょう。

上の絵では、ネフ社のリグノネフスピールを組み合わせて遊んでいます。

(文:柿田友広、絵:相沢康夫)

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