スケールの大きな遊びへ

床の上で遊ぶ積木

フレーベル積木を、子どもたちはどう遊ぶのか。私が実際に見たものをあげてみると、
1.天井まで届くような塔を作る
2.摩天楼のような高層建築を作る
3.城や要塞、船などを作る
4.ドミノ倒しをする
5.迷路を作る
6.平面もしくは立体のモザイク遊びをする等々であります。さらに、
7.木や人や動物、自動車や汽車などを加え、町や村を作る社会的構造遊びへと発展していきます。

ある一定の枠の中で、子どもたちは何日もかけて社会を築いていくのです。

これらの遊びを見る限り、積木遊びを閉鎖的な一人遊びと考えることはできません。もちろん、そうさせないために大人が果たす役割というものもあります。片付けなくてもよい場所をつくってあげること、たっぷり遊べる時間を保障すること、遊びが発展するように必要な道具(おもちゃ)を少しずつ増やすことなどです。

(文:柿田友広、絵:相沢康夫)

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