相沢の修理日記 01

01. 積み上げサポート(BRIO)

ブリオ社のレールセット用のパーツ「積み上げサポート」は、高架を使ったレイアウトを作る際に大活躍します。ブリオ社は、木製レールシステムを世界で一番最初に作ったメーカーで、業界最大手です。品質的に心配な部分は、木にこだわらず、どんどんプラスチックに置き換えちゃう点が特徴の一つか…。

この積み上げサポートも、木とプラスチックを組み合わせた製品です。修理品は木のレール部分が、まっぷたつに割れています。依頼主は静岡市のA保育園。木工用ボンドでの接着が最もよい修理方法と判断しました。でも、接着しただけでお返しすると、また同じところが割れる(はがれる)おそれがあります。そこで補強板を付けることにしました。

(2005年05月 相沢康夫)

カルテ

  • 商品名:積み上げサポート
  • 製造:ブリオ社
  • 依頼主:A保育園(静岡県)
  • 状況:割れ(レールの溝に沿ってまっぷたつ)
  • 担当:相沢康夫

修理内容

1.木ねじを外します。
 
2.木製の部分
 
3.木工用ボンドを塗ります。
量は多すぎないように。接着面を圧締した時、ほんの少し接着剤がはみ出すくらいが理想的です。私は写真程度。
4.約5分間仮止め(仮接着)します。
ずれないよう左に当て木をした上で、右手で軽くはさみます。
5.木口面から見ると、斜めに割れているため、そのままクランプで圧締すると、滑ってずれてしまいます。
ズレないように、上下面を固定します。特に下面は当て木をして平面を保つようにします。
6.別のクランプで本締めをします。
約3時間放置します。
7.クランプを外して完成!
…ですが、同じ場所が再び割れる心配があります。そこで補強板を付けることにしました。
8.サイズを合わせて切り出した木片にボンドを塗って
 
9.底面に接着
量は多すぎないように。接着面を圧締した時、ほんの少し接着剤がはみ出すくらいが理想的です。私は写真程度。
10.強力ピンチで加圧すること3時間
ばっちりレールは直りました。
11.木ねじで固定して完成です!!
 
12.底面はこうなっています。
 

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