ドイツの旅99(佐々木)
百町森ドイツの旅'99
はじめに
旅のメンバーは、百町森の柿田氏、相沢氏、川島さん、私(佐々木)とわらべうたの講師をしていただいている露木さんの5人。主な目的地は、旧東ドイツの伝統おもちゃの村ザイフェン、そして、世界有数のおもちゃの見本市ニュルンベルク・メッセの2つである。柿田氏はおととしに続いてメッセには2回目の参加、相沢氏は6年前以来の2回目。ザイフェンはおととし柿田氏が2度訪れている。残る3人は何もかもが初めてである。
ニュルンベルク・メッセに行くことは、百町森のスタッフにとっては一つの夢で、そのためにコツコツと積み立てなどもしており、私もその一人である(ちなみにこの旅は基本的に自腹である。みなさん誤解のないように。しかし、飛行機代の半分を柿田氏が払ってくれたことを彼の名誉のために付け加えておく)。「行けるのは、この次くらいかな〜」などと漠然と思っていたのだが、去年の暮れに柿田氏から誘いがあり、相沢氏がネフ社のブースでパフォーマンスをすること、来年も行くとは限らないこと、ザイフェンにも行くこと、旅費は10万円以下で、トータルでも20万円を切ることなどを聞いてすっかりその気になってしまった。積み立てもある程度たまったし、来年は長男も幼稚園に入っているので、留守の間、家族が妻の実家に帰るのも難しいだろうし、色々考えると今年しかチャンスはないような気がして妻に相談したところ、「いいんじゃない」とのお言葉を頂いた(この辺り、我が家の力関係が出ているな〜)ので行くことにする。1年以上前から、行きたいという話はしてあったし、積み立てもこづかいから抜いて、彼女が管理していたので、それなりに心の準備もできていたのだろう。ありがたい。
正月明けから出発までの2週間は、それぞれ忙しく、柿田氏はデジタルビデオを買うし、相沢氏はパフォーマンスの中身もさることながら、衣装のことやら、「母の友」に載せる予定の今回の旅のレポートのことを考え、川島さんは直前まで仕事に追われまくり、その一方で自分の家族のための段取りもしなければならず、出発直前の数日間はろくに寝ていないという有り様。私はと言えば、本職の仕事の方は1週間ほど深夜まで働いてなんとか区切りを付け、その一方で、旅の日程表を作ったり、旅のための情報を集めたり(インターネットで鉄道の時刻を調べたり、「魔笛」の資料を集めたり、ドイツ文化会館で地図をコピーしたり)、寒さに耐えられるような服を買ったりと、ばたばた過ごす。出発前日の1/31(日)に店をのぞくと、柿田氏は準備完了、「こんなに早く準備が終わったのは初めてだよ」と余裕の表情。川島さんは、もうほとんどパニック状態で、声をかけるのもはばかられる感じ。旅行の準備はほとんどしていないらしい。そうして、ドイツへの旅は始まった。
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