トイメーカーを訪ねる旅2004 その7
ゲッツヒホフ
続いて向かったのはオーグステルタルにあるゲッツヒホフ。知的障害者が治療を受けながら団体生活を送っています。迎えてくださったのは園長のヨゼフ・ゾンデスエッガーさん、他スタッフの方々。ヨゼフさんがアルビスブランの木工部の部長だった関係で今回の見学が実現したそうです。バスから降りた時から気持ちのよい風が吹いて「ここはとっても良い所」と直感しました。玄関先に咲いている(たぶん)野生のワイルドデージー、キンポウゲ、たわわに実る洋ナシ、マロニエ。中に入ってヨゼフさんにいろいろ説明していただきました。こちらでは、知的、あるいは身体障害者に、仕事を常時150人分位提供できるようにしているとの事。こちらに住んでいる方の身の回りの面倒を見ていらっしゃるロッティさんの案内で、洗濯室、台所、食堂、集会所(毎週金曜日はディスコになるそう)、さらに、実際の生活の場である、プレイルームや個室なども見せていただきました。廊下にはほのかにフェンネルの香りがして個人が十分に大切にされ尊重されている豊かな社会がここにはありました。
続いて別棟にある工房へ案内していただきました。障害のレベルに合わせてガラス細工、陶芸、絵画など様々なものが作られていました。紙袋にスタンプを押してカラフルな販売袋を作る人もありそれぞれのペースで作業が進んでいきます。どれも完成度が高く芸術的。
ショップには園芸用品もたくさん並んでいた
ゾルヴィタ社
これらは、工房に併設のショップに並べられています。
2005年の干支の陶器のニワトリ
(山崎)
訪問日/2004年10月8日
所在地/スイス・オーグステルタル