グラウプナー工房
可愛らしい造形と、明るい色使い。木目の見えるつや消しの塗装が、品の良い可愛さを引き立てています(クロッテンドルフ)。
ロナルド・グラウプナー Ronald Graupner 氏の工房は、エルツ山地の西側クロッテンドルフにあります。
グラウプナ−の作品は、一言でいうと「可愛い」のが特長です。昔ながらの「民芸品」から一歩抜き出て、今の時代・今の感覚に合った雰囲気を持っています。エルツ山地に興味のない方でも、可愛らしい木の小物として部屋に飾っていただけます。
グラウプナ−の作品を最も印象づけているのは、明るく軽やかな色使いです。エルツではあまり使われない赤・黄・緑・青・紫・水色といった原色を上手に使い、これまたエルツではあまりしないツヤ消しの染めで仕上げることで、明るさと軽やかさに加え、優しさや温かさが生まれました。
特にけむり出し人形は、手のひらサイズの大きさ、色使い、表情、小物を含めたフォルムなど、とてもバランスの取れた現代的なシリーズで、お薦めです。
(2005年11月 佐々木)

