けむり出し人形
くるみ割り人形とは対照的に、身近な人々をモチーフにしているのが、煙だし人形です。「お偉い人に仕事(くるみ割り)をさせて、自分たちは一服してのんびりしよう」という、日常と正反対の状況を人形たちにさせていたようです。
最初のけむり出し人形は、ザイフェンの東隣にあったハイデルベルク村で生まれました。ゴットヘルフ・F・ハウシュタインが1856年か1857年に、叔父(伯父)のフェルディナンド・フロースと作ったそうです。
残念ながら、ハウシュタイン家のけむり出し人形作りの伝統は、1948年に途絶えてしまいましたが、うれしいことに、1985 年ザイフェンのクラウス・メルテンが典型的な「ハウシュタインけむり出し人形」(細くて長い脚)を再び作り始めました。
ほかにも、個性的なメーカーがたくさんあり、エルツ山地の代表的な工芸品となっています。
(2005年11月 佐々木)
参考文献(右写真も):Erzgebirgische Volkskunst, Hellmut Bilz
ハウシュタイン家の様子(1925年頃の写真)
オリジナルのハウシュタイン(1900年ごろ)は、顔と腕・足が、白亜・膠・ライ麦粉・おがくず・水などを混ぜたペースト(生地)を固めている。クラウス・メルテンによる復刻版もある(特注品)。
クラウス・メルテンの正統派けむり出し人形
2019年にマティアス・メルテン氏は亡くなり、工房を引き継ぐ人がいなかったので、今後のクラウス・メルテン工房からの入荷はなくなります。商品例
以下に並んでいる商品は一部分です。 すべての商品(2点)を見るにはこちら
PEWOのけむり出し人形
ノイハウゼンの Peter Wolf ペーター・ヴォルフが作るけむり出し人形は、それぞれの職業の道具が細々と作り込んであって、それだけでも楽しい。
RM医者 寸法:21cmH 備考:前の荷物アップ |
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