豊かな表情と個性的な服が魅力のマキシィ・マリオネット
顔や手を微妙に動かすだけで魂が吹き込まれ、まるで生きている様に動き出す
作者の Maximiliane Kiermeier (マキシミリアーネ・キーマイアー)さんはミュンヘン・マスターファッションスクールでグラフィックデザインを勉強した後、スタイリストとして経験を積み、一方で、昔ながらのマリオネットにも魅了されていました。当時からマリオネットは劇場用で、なかなか個人では手に入らないものでした。また、遠くから見る想定で作られるため、大雑把な作りのものが多いのも事実でした。
友達同士や家族で楽しむマリオネット
そこで家族や少人数で楽しめるマリオネットを作りたいと考え、彼女の夫にまず、誕生日プレゼントとして人形を作ったところ、あまりに素晴らしい出来栄えに夫はとても驚き、これを世に出すよう勧めたそうです。それ以来、彼女は色々なアイデアを出し、マリオネットの製作販売を始めました。
1つのマリオネットを製作するには、創造力、空想力、センスなど様々な能力が必要とされますが、学校でファッションを勉強し、スタイリストとしての経験もある彼女にとっては、おてのもの。1986年からとても素晴らしい独自のキャラクターをマリオネットで表現しています。
世界中の数少ない人しか手に入らない手作りの逸品
工房はドイツ・ミュンヘンから30分くらいの2軒しかない集落(隣の集落までは、森の中を車で5分ほど)で静かに夫婦で営んでいて、玄関をはいるとすぐに目にするロール生地がいっぱいつまった棚は、オーダーメイドテイラーハウスといった感じ。洋服はアンティーク生地から最新の生地までを駆使し、さらに小さな部分に至るまで丁寧に30時間以上の時間をかけて手作りされています。
人形の頭と手は石膏製で、シワにいたるまで表情が豊かです。
動く機能については、伝統的なあやつり人形の関節が動く方法で作られており、その動作は解剖学的な動きに基づいている。大人なら誰でも簡単にあやつれます。