チェス・将棋・碁
頭脳を使った真剣勝負
チェスの原型は7世紀のインドのゲーム chaturanga と言われています。それが、西に伝わってチェスに、東に伝わって中国の象棋(シャンチー)に、さらに中国を経由して日本に伝わったのが将棋になったというのが定説です(中国を経由せず、タイなどの東南アジア経由という説もあります)。
将棋を知っている方ならチェスのルールもすぐ理解できると思います。一番大きな違いは、取った駒はもう使えないという点です。ヨーロッパでは「ゲームの王」と呼ばれるチェス。初めての方も、入門書片手にどうぞ楽しんでみて下さい。
一方、将棋はかつてに比べると、遊ぶ子どもが少なくなった感がありますが、最近になって「どうぶつしょうぎ」などの親しみやすい簡易タイプが登場したのはうれしい限りです。ここから入って、将棋に進む子が増えるといいですね。
囲碁は「ヒカルの碁」ブームも去りましたが、将棋同様「よんろのご」のような子ども向けのパズルが出てきたので、こちらも広がる予感がします。
チェス・将棋・囲碁などの伝統ゲームでは、駒と盤は、通常別々に売られていて、それぞれに色々な種類があります。百町森では、その中から入門者にお薦めのものをおすすめしています。
将棋とその仲間
中学生プロ棋士藤井聡太四段の大活躍で、将棋が注目されています。
彼のように強さを究める道もある一方で、もっと気楽に楽しむこともできるのが将棋の魅力です。自分が子どもの頃は、本来のルールである「本将棋」を覚える前に、簡単ルールの「はさみ将棋」や、双六のような「回り将棋」、指先の器用さが問われる「将棋くずし」といった将棋を使ったミニゲームで楽しく遊び、その後、本将棋に挑戦するという道しかありませんでした。
とは言っても、楽しく遊びながら、色んなスキル、例えば
- 盤面全体に気を配る(はさみ将棋)
- 怪しい駒の動きから策を見抜く(はさみ将棋)
- 駒を強すぎず弱すぎず振る(回り将棋)
- 指先のコントロールと緊張に打ち勝つメンタル(将棋くずし)
などが、身に付いた気がします。これらの遊び方については、羽生善治さん監修の「やさしいこども将棋入門」に掲載されています。
今では、駒の動き方・並べ方、基本的なゲームの進め方を身につけ、「本将棋の楽しさ」にたどり着くコースの選択肢が増えてきました。ここでは3つのコースに分けてご紹介します。
Aコース:王道!基本の盤と駒+入門書
子どもにヤル気がある、あるいは道具にこだわりがあるなら、基本の将棋盤と駒を揃えて、入門書などでマスターしましょう。
本将棋の前にはさみ将棋などのミニゲームで遊んでも楽しい。その場合は、木製の駒をオススメします。
Bコース:今ドキ!わかりやすい入門将棋
駒に動ける方向が書いてあったり、親切な解説書が付いていたりするので、とりあえずこれだけで手軽にスタートできます。
「はじめてのしょうぎセット」は、積み木あそびや駒あそびから始まるので、幼児さんからでもOK。
Cコース:幼児や女子に!どうぶつしょうぎ
プロ棋士が考案した子ども向けの将棋。幼児さんから遊べます。かわいい動物の駒には、進行方向が描かれています。マスも駒も極限まで少なくしたので、決着も早く、遊びながら、将棋のエッセンスも身に付きます。
慣れてきたら、本将棋と同じ「おおきな森のどうぶつしょうぎ」にステップアップできます。