暑い季節はアクアプレイ
アクアプレイはスウェーデンの幼稚園の教師をしていたブリット・ダールグレンさんが1977年に考案しました。水路をつなげて水を入れ、パドルを回して流れを作ると、船が動きます。木製レール列車の遊びを水遊びにしたものとも言えますね。レールを水路に、列車を船に変えて、水を使ったごっこ遊びが展開します。レール列車と同様、パーツの位置を組み替えたり、他のセットと混ぜて遊ぶことも可能です。
遊びながら、物が水に浮かぶ、水の流れをつくる、水の力で物を動かすなど、水のいろいろな性質を体験することができます。ごっこ遊び同様、年齢の違う子ども達が一緒に遊べ、役割意識やみんなで協力する力も育まれます。狭い場所でもスケールの大きな遊びに発展させることができます。ただの水遊びで終わらないのが、アクアプレイのすごいところです。
その他の特徴
- 水漏れしにくい
- コンパクトに収納できる
- 無毒でリサイクルできるプラスチック(ポリプロピレン)
- 拡張性が高い(右図参照)
- 小さい子から大きい子まで遊べる
ロックボックス(青色)に別のセット(赤色・参考品)をつなげた例
1.運河のしくみで遊んで学ぼう!
「アクアプレイ」は、生活に「水」が密接に関わっている北欧ならではのあそび道具。道路や鉄道のように、運送手段として生まれた運河の仕組みを教えるためにつくったのがはじまりです。 遊びながらしくみを知り、生活の知恵として身につけられるように徹底的に考え工夫されています。
2.水位をコントロールして船を動かそう!
山を削ってつくられた運河(カナル)は、高低差のある地形を流れています。そんな場所でも、安全に物資を運べるよう、水位をコントロールするしくみとして考案されたのが「カナルロックシステム」です。
カナルロックシステムって?
水門(=ロック)と水門で区切ったスペースに船を閉じ込め、水の量を増減させることで水位が上下します。これが水平に保ちながら船を運航することができる技術です。
ロック(水門)部分の通過方法
1.船をロックに入れ、大きい堰(せき)を閉めます。
2.小さい堰を開けて、ポンプで水をくみ上げます。水位が上がると船が中央部に進めます。
3.大きい堰を移し、ポンプで水をくみ上げます。
4.小さい堰を開けて、船を中央部から出します。
5.小さい堰を閉めた後、大きい堰を開けて、船をロックから出します。
セット
アクアプレイのセット商品です。設置場所の広さや遊ぶ人数などでお選びください。乗り物・人形
乗り物や人形でもっと楽しく!アクアプレイではもちろん、お風呂でも遊べます。拡張・交換パーツ
拡張パーツを使って遊びがひろがります。交換パーツも揃い安心です。アクアプレイは40周年!
1977年生まれのアクアプレイは、2017年に40周年を迎えました。基本的な設計には手を付けず、互換性を保ちながら、改良を重ねてきました。
これも、最初のコンセプトと設計が優れていたから、そして、遊びのアイデアそのものが優れていたから成せることでしょう。下の写真は、70年代半ばの最初のプロトタイプのうちのひとつの写真です(アクアプレイ社のFacebookより)。排水管を使っているそうですが、すでにアクアプレイらしい楽しさが伝わってきますね!