クルト・ネフ Kurt Naef
木のおもちゃ界の父、遊び心の父
おもちゃデザイナー、ネフ社の創業者
2001年現在、75才になるネフ氏は、その年齢を全く感じさせない若々しさと、少年のような遊び心をいつも持っている方です。
思えば、ネフスピールが生まれた1957年はフレーベルから長く続いた積木の歴史に新たな概念が生まれた記念すべき年でもあったと、今さらのように私は思います。まず、ネフスピールありき・・・。
そして、クラーセンの登場によって、ネフ社はキュービクス、セラなどの幾何学的な積木のメーカーとして世に知られていった訳です。
親日家としても知られ、数年ごとに来日され、その度に私は何日かご一緒させていただいています。ウイットに富んだジョークがポンポンと口をついて出るのですが、そのジョークが古典落語にも通じるほど、他人を認め、暖かく受け入れる度量を持つものである・・・と、いつも私は思うのでした。
(相沢)
クルト・ネフさんが2006年11月30日逝去されました。謹んでご冥福をお祈りします。
クルト・ネフ略年譜
年 | 年齢 | できごと |
---|---|---|
1926.5.4 | 0 | スイス・バーゼル州のエプティンゲンで誕生 |
農場で育つ。父は工場勤め、母が農場と家庭をみる。 | ||
13 | 農場を手放し、トリムバッハへ転居 | |
16 | 家具職人になるため3年間の修行。 | |
1951 | 25 | インテリアデザインの学位取得。バーゼルの大きなホームデコレーションの会社で3年間働く |
1952 | 26 | アリス・ドゥンケルと結婚 |
1954 | 28 | 夫婦でバーゼルにインテリアデザインと美術工芸品の店を構える。モダンな家具やオリジナルデザインの家具を販売する。(2年後中心街に移転) |
1956 | 30 | おもちゃの道に入らせることになるきっかけとなるネフスピール誕生 |
1962 | 36 | 玩具の生産に専念 |
1967 | 41 | ツァイニンゲンに自社工場建設。 |
ピエール・クラーセンと出会う。この後、ネフさんはデザイナーとしてよりも、優れたものを選び取ること、そして生産と市場を準備することに専念するようになる。 | ||
1989 | 63 | ネフ社から引退。引退後も、モデュロModulo、タベラTabella、グラデュスGradus、スパイラルSpiral、カウミKaumiなどの作品をコンスタントに発表。 |
玩具店「プレイオン」開店(1998年まで) | ||
1992 | 66 | フランスに移住 |
2003 | 77 | スイス・ツォフィンゲンに移住 |
2006 | 80 | 80歳を記念して、ネフの本「Kurt Naef Der Spielzeugmacher」がスイスで出版される |
2006.11.30 | 80 | 永眠 |
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- 制作:
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