箱庭を作ってみよう
「絵は下手だし、文章も苦手で…」そんな人でも、気負わず“自分の作品”を作れるのが箱庭の良さ。砂箱と砂とおもちゃがあれば、誰でもできる箱庭作りを、誌面でシュミレーションしてみました。
1. 机の上に砂箱をセットして、砂を入れる。
砂箱のサイズは幅72cm、奥行き57cm、高さ7cm。小さいお子さんが使う保育園などでは、ビニールシートなどを敷いた床に、じかにセットすることもあります。※下記「砂箱」参照
空の状態
砂を入れた状態
2. 砂の感触を楽しむ。
おもちゃを置く前に、砂を触って感触を楽しみましょう。触っているうちに作品のイメージが膨らんできます。※下記「砂」参照
3. 正面を決めて、地形を作る。
砂箱は内側が水色に塗られています。砂をよけることで、海や川などの水の風景を作ることもできます。(盛り上げれば山も作れます)
隅っこの砂が気になる時は、ハケなどで整えて。
川
海
4. おもちゃを置く。
おもちゃは、専門の用具や自分で揃えたものなど、危険のないものなら何でも使えます。 おもちゃを選んで砂の上に置き、風景やイメージを形作っていきます。制作途中で地形を変えたり、置いたものを取り替えてもOK。
たくさんあると表現も広がります。
できました!
写真のようにテンコ盛りに置くのもよし。小さな石ころを1個置くだけでも素敵な作品になります。
砂箱と砂
箱庭の作品作りに欠かせない砂箱と砂。遊びから発展し、心理療法に使われているこれらの用具には、それぞれ特徴的な心理的作用があることがわかっています。
砂箱
箱庭の最大の特徴は、「箱の中に砂を入れて使う」ことです。箱が持つ高さ7cmの『枠』が“心理的に守られた(保護された)空間:場”をもたらし、作者はその保護の中で、安心して自由に作品を作ることができます。
砂
自在に形を作り出すことができる、形を持たない砂。砂に触れることで緊張がほぐれ、作者の心をリラックスさせます。
注:心理療法として箱庭を使用する際には、専門の研修を受ける必要があります。