2018/05/09(水)〜 06/03(日) | 10:30-18:00
【終了】アレックス・ランドルフ&クルト・ネフ展
Eine kleine Ausstelung von Alex Randolph und Kurt Naef
アレックス・ランドルフさんとクルト・ネフさんのお誕生日である5月4日を記念して作品展を開催中です。
展示コーナー全景
お二人とも、たくさんの作品がありますが、今回は現在入手できるものを中心に展示しています。
クルト・ネフさんのコーナー
ネフさんコーナー
「キシローナ」は、イタリア・レシオ社の鉄琴。上の色棒をつまんで離すと下の色玉が鉄琴に当たり音が鳴ります。玉の高さを変えると、鉄琴への当たりが変わり、音質も変わります。鉄琴部分は取り出すことができます。
手前の「ネフこま(小)」は、ネフ製品としては最も安価なものとして有名(笑)。回しやすさは抜群。奥は「クリップクラップ」(ジーナ社)。
ネフさんの遺作「レゴロ」(ネフ社)。
「ラビーリンス」は玉をうまく動かして中央に入れるおもちゃですが、デザインと加工の美しさが際立ちます。1枚の板から迷路の壁を残して削る技術には驚きます。
中央の「ディスクキューブ」はユシラ社のロングセラー。大きさの異なる円盤をはめる遊びです。
その左はベビートイ各種。手前から、「ベビーボール」「ケルバ」「カウミ」「カウリング」「リングリィリング」「トーナ」
一番奥は、ネフ社の原点「ネフスピール」
ネフさんの伝記「Kurt Naef -Der Spielzeugmacher」。
アレックス・ランドルフさんのコーナー
ランドルフさんの紹介パネル。
昨年、日本語版が発売された「バイソン将棋」。
こちらも昨年の新作「サンゴの森のなかまたち」。
2人用のガチ心理戦ゲーム「それだっ!」は今年20周年。右はランドルフさんの伝記「Die Sonnenseite(陽のあたる場所)」
カードゲームの傑作「ハゲタカのえじき」は今年30周年。バージョン違いを並べています。
二人の略歴比較
お二人の略歴をひとつにまとめてみました。
アレックス・ランドルフ氏略歴 | 年齢 | 年 | 年齢 | クルト・ネフ氏略歴 |
---|---|---|---|---|
ボヘミア地方でアレックス誕生(現在のチェコ) | 0 | 1922.5.4 | ||
ベニスに定住 | 2 | 1924 | ||
1926.5.4 | 0 | スイス・バーゼル州のエプティンゲンで誕生 | ||
農場で育つ。父は工場勤め、母が農場と家庭をみる。 | ||||
スイスの寄宿学校 | 10 | 1932? | ||
ベニスのギムナジウム | ||||
両親はコロラドの農場へ | 16 | 1938 | ||
1939 | 13 | 農場を手放し、トリムバッハへ転居 | ||
アレックスは「ナンセン旅券」で渡米 | ||||
シカゴ大学入学 | 18 | 1940.9? | ||
1942 | 16 | 家具職人になるため3年間の修行。 | ||
大学3年を中断して従軍 | 20 | 1942.12 | ||
北アフリカ(カサブランカ→アルジェリア)へ | ||||
オーストリアで終戦を迎える | 23 | 1945 | ||
1951 | 25 | インテリアデザインの学位取得。バーゼルの大きなホームデコレーションの会社で3年間働く | ||
ゲアトルーデ(妻)と出会う | 30 | 1952 | 26 | アリス・ドゥンケルと結婚 |
「ネリーのおはなし」執筆 | 32 | 1954 | 28 | 夫婦でバーゼルにインテリアデザインと美術工芸品の店を構える。モダンな家具やオリジナルデザインの家具を販売する。(2年後中心街に移転) |
最初の出版物「郵便船」 | 32 | 1954 | ||
母マリー死去 | 33 | 1955.6 | ||
1956 | 30 | おもちゃの道に入らせることになるきっかけとなるネフスピール誕生 | ||
ウィーンの「カフェ・ハヴェルカ」で友人のフォイアシュタインに「Twixt」のアイデアを見せる。 | 36 | 1958.10 | ||
ボストンで広告代理店の編集者として働いている間に、ペントミノを再発見 | 37 | 1959? | ||
最初のゲーム「Pan-Kai パンカイ」発売 | 39 | 1961 | ||
アレックスとゲアトルーデ、ローマへ | ||||
「Twixt トゥイクスト」発売 | 40 | 1962 | 36 | 玩具の生産に専念 |
将棋を学ぶため日本へ(「将棋世界」1969年9月号の記事にも登場) | 44 | 1966 | ||
1967 | 41 | ツァイニンゲンに自社工場建設。 | ||
ピエール・クラーセンと出会う。この後、ネフさんはデザイナーとしてよりも、優れたものを選び取ること、そして生産と市場を準備することに専念するようになる。 | ||||
ベニスへ | 50 | 1972 | ||
「ザーガランド」が年間ゲーム大賞受賞 | 60 | 1982 | ||
1989 | 63 | ネフ社から引退。引退後も、モデュロModulo、タベラTabella、グラデュスGradus、スパイラルSpiral、カウミKaumiなどの作品をコンスタントに発表。 | ||
玩具店「プレイオン」開店(1998年まで) | ||||
1992 | 66 | フランスに移住 | ||
2003 | 77 | スイス・ツォフィンゲンに移住 | ||
ベニスにて永眠 | 81 | 2004.4.27 | ||
2006 | 80 | 80歳を記念して、ネフの本「Kurt Naef Der Spielzeugmacher」がスイスで出版される | ||
2006.11.30 | 80 | 永眠 | ||
90歳を記念して、伝記「Die Sonnenseite」がドライ・ハーゼン社より出版 | (90) | 2012 |
- 名称:
- アレックス・ランドルフ&クルト・ネフ展
- 開催日:
- 2018/05/09(水)〜 06/03(日)
- 時間:
- 10:30-18:00
- 場所:
- 百町森店内
- 料金:
- 無料