麻生知子

麻生知子原画展「りょこう」静岡市内5店舗で同時開催!

2025/07/16(水)〜08/31(日)

麻生知子さんの新刊「りょこう」の発売を記念して原画展を開催します。5店舗を巡ると「りょこう」の原画が全部見られるよ!ミニミニりょこうスタンプラリーに参加してプレゼントをゲットしたり、トークショーやサイン会もあるのでぜひ参加してね!詳細は下記リンク↓で。

略歴

1982年に埼玉県所沢市生まれ。東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻を卒業。高校生の頃に画家を志し、4年間の浪人生活を経て大学に進学、3年次からは版表現も学んだそうです。 2006年頃から油絵の制作と発表を開始し、2008年からは友人の画家、武内明子氏とともにアートプロジェクト「ワタリドリ計画」を始めました。

ワタリドリ計画とは

渡り鳥が暖かい場所と餌を求めて飛んでいくように、麻生と武内が展示場所と作品の題材を求めて日本全国を飛んでいくアートプロジェクトを「ワタリドリ計画」と名づけました。 展示予定地が決まったら、その土地を旅行しし、そのときに見たものなどを元に展示のテーマを決めて作品を制作し、その土地で展覧会をします。

2009年5月から現在まで、全国約30カ所で旅と展示をしてきました。 今後も、展示場所と作品の題材を求めて、日本全国を旅していきます。

ワタリドリ計画公式サイトより)

ワタリドリ計画の活動の一環として、旅先で撮影したモノクロ写真に油絵具で手彩色を施した「旅の絵はがき」なども共同制作しています。百町森のある静岡県でも2009年と2020年に活動しています。

個展としては、銀座の村越画廊で複数回開催し、グループ展への参加も多岐にわたります。 受賞歴としては、2012年に「ART AWARD NEXT Vol.2」審査員賞、2017年に第53回神奈川県美術展大賞を受賞しています。神奈川県美術展での受賞作は油彩作品《浴場》で、泡やシャワーの水などを絵の具を厚塗りすることで「化ける」ように描き、その計算された構図は美術評論家からモンドリアンに例えられました。

画家としての活動に加え、絵本作家としても活動しています。2018年に福音館書店から『うえからみたり よこからみたり』で絵本作家としてデビュー。その後、『こたつ』(2020年)、『なつやすみ』(2023年)、『うえからみたり よこからみたり たべものいっぱい』(2024年)などを刊行しています。小学館からは『レストランふろ』(2023年)を刊行しています。

絵画作品以外に、陶作品も制作しています。また、夫の須藤一實氏とともに、神奈川県藤沢市の自宅敷地内で「山内龍雄芸術館」を運営しています。

日々の思い出や生活の中にあるもの、特に温泉と食べ物を好きなモチーフとして描くことが多い麻生さん。 見たものをそのまま描写するのではなく、絵の具自体が質感を持つように描くことや、具体的なモチーフを描く際も抽象画を描くように形や色を配置し心地よいリズムを生み出すこと、そして記憶の中の一番「らしい」姿を忠実に再現することを大切にしているそうです。 特に学生時代から真上から見た構図をよく用い、絵を見た人が実際にその光景を見たかのように感じてほしいと考えているようです。

麻生知子さんの絵本作品

麻生知子さんは、絵本作品においても、画家としての特徴である真上からの構図をよく用い、特に好きなモチーフである温泉と食べ物が多く登場します。

タイトル 出版社 発行時期 備考
『うえからみたり よこからみたり』 福音館書店 「こどものとも年少版」2018年9月号 最初の絵本。様々な物の、上から見た姿と横から見た姿を描いた絵本です。
こたつ 福音館書店 2020年11月15日 こたつを真上から定点観測したようなユニークな構図で、ある家族の冬の一日を描いた作品です。絵本に使用された原画はキャンバスに油絵具で描かれています。『なつやすみ』に登場する家族と同じ家族が登場します。産経児童出版文化賞美術賞受賞。第14回ようちえん絵本大賞
なつやすみ 福音館書店 2023年6月10日 『こたつ』に続く作品で、夏休みの一日を描いています。家の中だけでなく、プールや神社など外の世界も描かれています。絵本に登場する家族(こうたくん、お父さん、お母さん、おばあちゃん、猫のクロ)は『こたつ』と同じ家族です。夜店の場面は観音開きで、50以上の夜店と300人近くの人が描かれています。原画は油絵具で描かれ、層の重なりが意識されています。産経児童出版文化賞美術賞受賞。国際児童図書館(ミュンヘン)「The White Ravens 2024」選出、The BRAW Amazing Bookshelf 2024(ボローニャ児童書フェア)選出
レストランふろ 小学館 2023年10月20日 お風呂と食べ物を組み合わせたユニークな世界観を描いた作品です。主人公はこうたくんです。麻生さんが特に好きな「食べ放題と温泉」が結びついた世界が描かれています。真上から見たり真横から見たりするユニークな視点が使われています。 第15回ようちえん絵本大賞受賞。
『うえからみたり よこからみたり たべものいっぱい』 福音館書店 「こどものとも年少版」2024年6月号 『うえからみたり よこからみたり』の続編で、本作では食べ物に焦点を当て、上から見た姿と横から見た姿を描いた作品です。原画は油絵具で描かれています。とにかく食べ物がおいしそうに描かれています。最後は男の子(こうたくん?)のお誕生会の食卓が出てきます。
りょこう 福音館書店 2025年5月15日 絵本『こたつ』『なつやすみ』に続く新作です。こうたくんとおじいちゃんの泊りがけ旅行を描いた作品です。温泉の湯けむりや夕食のお膳などが描かれています。
  • りょこう/麻生知子(サイン本)
  • 1,500円+税(10%税込1,650円)
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  • 作者サイン入り!
  • レストランふろ/麻生知子
  • 1,700円+税(10%税込1,870円)
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  • なつやすみ/麻生知子
  • 1,500円+税(10%税込1,650円)
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  • こたつ/麻生知子
  • 1,300円+税(10%税込1,430円)
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