馬場のぼる
11ぴきのねこ
11ぴきのねこ 50周年!
馬場のぼる氏の絵本デビュー作「11ぴきのねこ」が今年生誕50年をむかえます。馬場さんは「私の絵本は子供のためにならない。」と言っています。そういった作品を描く気はない、と。
でも、ここに描かれたねこたちの行動こそ、ある意味、子供の本質、人間の本質と言えるかも知れません。本当に生き生きした子供観を持っているからこそ描けた絵本だとも言えるような気がします。子どものみならず、大人も夢中になる絵本、ぜひもう一度読み返してみませんか?
(コプタ通信2017年04月号別冊より)
11ぴきのねこの歴史
発表年 | 題名 | あらすじ |
---|---|---|
1967 | 11ぴきのねこ | 11ぴきののらねこたちは、いつもおなかぺこぺこ。ある日じいさんねこに、湖に大きな魚がいると教えられ出かけてい きます。大格闘の末、やっと怪魚を生け捕りにしますが…。あっと驚くどんでん返しが大人気。 |
1972 | 11ぴきのねことあほうどり | 11ぴきのねこがコロッケの店をはじめました。ところが、毎晩食べる売れ残りのコロッケに、ねこたちはうんざり。 「鳥の丸焼きが食べたいねえ」と夢見ていると、そこへ一羽のあほうどりが現われて…。 |
1976 | 11ぴきのねことぶた | 11ぴきのねこが旅に出ました。11ぴきは旅先で一軒のあばら家を見つけ、勝手に住み家にしてしまいます。そこに、「このへんに、僕のおじさんの家 があるんだが…」というブタがやってきて…。家をめぐる珍騒動。 |
1982 | 11ぴきのねこふくろのなか | 遠足に出かけたねこたち。行く先々に、「花をとるな」「橋をわたるな」などの禁止の立て札。けれどもねこたち は、花をとり、危険な橋をわたって、しまいには「入るな」と書いてある大きな袋に入ってしまい…。 |
1984 | 11ぴきのねこマラソン大会 | 絵巻えほんです。ねこの国のマラソン大会スタート! 山あり、谷あり、迷路ありの難コースに21ぴきのねこたちが挑みます。 |
1989 | 11ぴきのねことへんなねこ | 11ぴきのねこが川で魚釣りをしていると、見たこともない水玉模様のねこが通りかかります。ねこたちが後をつけてい くと、そこには何やら不思議な家が…。なんと水玉ねこは、宇宙からやってきたねこだったのです。 |
1996 | 11ぴきのねこどろんこ | ねこたちが山の中を歩いていると、恐竜の子どもが沼で泥あびをしています。翌日、崖から落ちた恐竜の子をねこた ちが助け出したことで仲良くなりますが、ある日恐竜は姿を消し…。ほのぼのとしたラストの最終巻。 |