小澤直子の「アートヨガ」
「アートヨガ」のすすめ
毎日の生活の中で自分のからだを意識したことがありますか?頭痛や腹痛、腰痛など痛みがある場合はいやでも意識しますが、痛みがなくてもなんとなくだるいとか、気分がすっきりしないという場合もあります。また、悩みがあって食欲がないなどという場合もあります。皆さんはいかがでしょうか。
実際に見えている「体」と実際には見えない「心」とのつながりはとっても不思議です。「心が喜べば体もリラックスし、不安や悩みがあったら体は堅くなったり、腹痛や下痢になったりします。その逆に体が不自然な状態になれば心にもその影響が現れます。」と小澤直子さんは著書『子どもとからだを勉強する』のなかで言っています。心と体はお互いに関係しあっているんですね。体の動きはそのまま脳に刺激を与え、心にも影響するらしいのです。
そんな不思議で面白い体と心(脳)の関係を考えることから生まれたアートヨガを、皆さんにおすすめします。従来のヨガとは一線を隔した形で体系化した小澤直子さん独自のアートヨガは、自分の体と心との上手な付き合い方を教えてくれます。肩こりや腰痛、便秘などで悩んでいる方にもお薦めです。子どもと一緒に、夫婦で、家族でアートヨガを体験してみましょう。
「基本メソッド」ってなあに?
毎日の「基本メソッド」はだいたい20分くらいのプログラムで組まれています。このメソッドをすることで体全体に必要な刺激をおくることができます。手の指を反らせる事から始まり、手首、上半身、足の指、背骨、最後はくつろぎのポーズと15種類のポーズで構成されています。
「基本メソッド」を続けるとどうなるの?
毎日続けることで、だんだんと自分の体の調子がわかるようになってきます。例えば指を組んだ時に「なんだかむくんでるなあ〜」とか、首を回した時に「今日は右側が痛いなあ〜」など、いつもと違う自分の体(体調)に気付くようになるのです。そのちょっとした変化がわかるってとっても大事な事だと思います。すっかり体調を崩してしまう前に、私は「転ばぬ先の杖」ならぬ「転ばぬ先のアートヨガ」と肝に命じ、キャリア10年目に突入しています。
(2005年4月 榛地裕子)
■ 小澤直子プロフィール
1983年より東京で「アートヨガ・ムーヴ」を主宰。従来のヨガとはまったく一線を隔した形で、体自体を大きな頭脳体として捉え、明晰な頭脳と体を作るオリジナルの「アートヨガ」を体系化する。手と脳、足と脳、背骨と脳、内臓と脳、それらの関係を踏まえながら、心と脳と体の不思議を解き、さらには体の歪みの見方、直し方、正姿勢のあり方などを解説、実践する。各地で開催される公開講座は、保育や子どもの教育に関わる人たちに好評。
2004年4月から、NHK教育テレビ「からだであそぼ」の中で「ほぐしあそび」の指導監修を手掛けている。また「ほぐしあそび」をテーマにした講座も幼稚園、保育園などで行っている。「安心」2005年7月号、8月号でも紹介された。