TRASFORMAZIONI / TRANSFORMATIONS
「いろいろ変わる」お話作りゲーム
- OG70 TRASFORMAZIONI(お話作りゲーム)/MUNARI
- 9,400円+税(10%税込10,340円)
054-251-8700
1975年のムナーリ作品の復刻
商品の説明
「エディツィオーニ・ペル・バンビーニ Edizioni per bambini」シリーズ
イタリアのダネーゼ社は、子どもの創造力を刺激し豊かにするための「道具」に、1960年代から積極的に取り組んでいました。「エディツィオーニ・ペル・バンビーニ Edizioni per bambini」と名付けられたこのシリーズには、エンツォ・マリが1957年に発表した「16の動物 Sedici animali」や、ブルーノ・ムナーリの「プラス・マイナス Piu e meno」(1970)「本に出会う前の本 I prelibri」(1979)といった名作も多く含まれていました。
時代を先取りしすぎたせいか、販売は思うように伸びず全て廃番となってしまいましたが、近年になって評価が高まり、一部の商品は復刻品が発売されるまでになりました。しかし「名作」の声が高くても、製造コストが高いため復刻できない作品もあるそうです。当時のダネーゼ社が、「ぜひ子どもたちに手渡したい」という高い志と強い使命感を持って、このシリーズを世に送り出していたのは間違いありません。
(2005年8月に百町森で開催した「Edizitoni per bambini 展」チラシより)
以上は、2005年に百町森で、ダネーゼのオリジナル品を展示した際の文章ですが、「近年になって評価が高まり」の通り、2008年には、ムナーリがデザインした商品が3点もコライーニ社によって復刻されたのです。
2018年に開催された「ムナーリ展」の盛況ぶりを見ても、ムナーリの評価は相変わらず高いと感じます。そんな日本の様子を見て、という訳ではないと思いますが、このシリーズが久しぶりに復刻されました。
コライーニ社の意気込みに震えます
今回復刻されたのは、「TRASFORMAZIONI / TRANSFORMATIONS(「いろいろ変わる」お話作りゲーム)」(1975)と、「IMMAGINI DELLA REALTA / IMAGES OF REALITY(現実世界のイメージ)」(1976)の2点。
復刻したのは、イタリアのコライーニ社。ムナーリの作品をコツコツと復刻し続けている出版社です。この「エディツィオーニ・ペル・バンビーニ Edizioni per bambini」シリーズについても、「本を読む前の本」「プラス・マイナス」や「ABCで遊ぼう」など着々と復刻を進めてくれています。ムナーリ関係だけでも
- 2002年 I PRELIBRI(本を読む前の本)
- 2008年 PIU E MENO(プラス・マイナス)
- 2008年 ABC CON FANTASIA(ABCで遊ぼう)
- 2008年 TANTA GENTE(みんなともだち)
の4点がすでに出版されているので、今回の2点を加えて6点になります。さらに、
- CARTE DA GIOCO
- METTI LE FOGLIE
- STRUTTURE
の復刻を予定しているようなので、ムナーリ作品14点のうち11点をカバーすることになります。しかも、これ以外にも、すでに復刻した「建築積み木MC1」、今後復刻予定の「おさるのジジ」などもあるので、「今出版できるムナーリの作品を網羅してやろう!」くらいの意気込みを感じます。
カードを並べて想像をふくらませよう
さて、この「トラスフォルマツィオーニ」(邦題:「いろいろ変わる」お話作りゲーム)は、いろんな絵(人、木、動物、乗り物など)が印刷された紙のカードを並べて、お話を作る遊びです。遊び方にルールも決まりもありません。むしろ戸惑うのは大人の方でしょう。子ども達は、好きなカードを並べて、自由に想像の世界を広げていくことでしょう。
大きくてしっかりしたカードがうれしい
カードの大きさは、なんと14.5cm角。CDケースよりも少し大きいサイズです。だから、並べた時の迫力がスゴイ!子どもにとっては、より大きく感じるはずなので、お話の世界に入り込めそうです。厚みもあって(約0.7mm)、ペラペラしていないので、子どもにも扱いやすく、耐久性もありそうです。
1975年版のオリジナルと比較してみると、箱の大きさが小さくなっていますが、カードの大きさや枚数など全く同じ内容になっています。むしろ、元の箱サイズが33cm角(LPサイズ)だったので、コンパクトになったのは朗報です。また、他の復刻作品と共通のデザインで、しかも「プラス・マイナス」とは同じサイズになっているので、並べたり重ねたりした時の統一感がなかなかに嬉しく、ムナーリ・ファンの心をくすぐりますね。
(佐々木)
並べたり、位置を変えることによって、どんどんお話を作っていける
(箱解説より)
遊び方
合計60枚のカードのうち、12枚は自由に絵を描くことのできる博士のカードです。残りの48枚はカラー印刷にコーディング加工をしたものです。カードを並べていくことによって、お話をどんどん作っていくことができます。カードは横に並べても、縦に並べてもかまいません。また、カードを並びかえれば、お話も変化します。
48枚のカードは、次のようなグループに分かれています。
- 5匹の動物たち:リス、モグラ、ウサギ、チョウ、カメは主人公で、近くにいるカードと遠くにいるカード、じっとしているカード、走ったり飛んでいたりするカードもあります。
- 動物たちのいる場所
- その他いろいろな場所に住む動物たち:アリ、ミミズ、トリ、カタツムリなど
- 動物たちの食べ物
- 話に突然登場させることのできる、びっくりするようなおかしなもの:電話、とうがらし、網など
- 舞台転換を表す絵のカード:太陽、月、稲妻、雨、風、雪など
このゲームは一人で遊ぶことも、何人かのグループで遊ぶこともできます。一枚のカードを出したあとに、その下、上、左右にカードを一枚ずつおいていきます。たとえば、一匹のカメ
(説明書より)
商品詳細
年齢: | 3歳から7歳 |
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作: | ブルーノ・ムナーリ Bruno Munari |
作: | ジョヴァンニ・ベルグラーノ Giovanni Belgrano |
寸法: | 15.5×15.5×3.5cm(箱)、14.5cm角(シート) |
内容: | 60枚 |
製作: | Corraini (イタリア) |
注意事項: |
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初版発行日: | 2018年(オリジナル1975年ダネーゼ社) |
原著: | TRASFORMAZIONI / TRANSFORMATIONS |
商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。