ぼく、うまれるよ!
- ぼく、うまれるよ!/駒形克己
- 3,200円+税(10%税込3,520円)
054-251-8700
商品の説明
胎児は決して受け身ではない。
むしろ積極的に生まれようとするメカ二ズムがあり、
陣痛を引き起こすホルモンは胎児によって作られ、
それがへその緒を通ってお母さんに送られます。
お母さんのお腹の中で、小さないのちが次第に成長し出産するまでのストーリーを、
言葉とグラフィックで表現。
出産のお祝いや母の日の贈り物に喜ばれています。(ワンストローク・サイトより)
お母さんのおなかの中で、胎児はどんなふうに感じているのだろう。色は何色?音は?声は?
さまざまな想像が広がる中、本や資料を調べていくうちに、胎児は決して受け身ではなく、
むしろ積極的に生まれようとするメカニズムがあることを知った。
陣痛を引き起こすホルモンは、胎児によってつくられ、へその緒を通って、母親へ送られる。
それは「ほく、うまれるよ」という子どもからのメッセージ。
そしてこの本もまた、「ぼく、うまれるよ」と思い続けてきた結果、産声を上げることができました。
いつも傍らで話を聞いてくれた妻、みちこ。娘、あい。心からありがとう。
そして、たくさんの子どもたちとお母さんたちへ「おめでとう」のことばと一緒にこの本を捧げたい。(駒形克己:あとがきより)
駒形さんの傑作の一つ。受精から出産を科学をベースにしながら、あかちゃんの立場でとらえ直します。 円や曲線を中心にした幾何学的な表現、裏面が透けて見える紙、型抜きによる仕掛け、などなど駒形さんの得意な表現手法が見事に融合しています。
おはなしは、「お母さんのおなかの中に、たくさんの星が広がった。」「それは、数えきれないほどの、たくさんの星の数です。」と始まります。赤一色のページに小さな白い点々がグラフィカルに配置されています。 ページ下には「酸性に弱い精子、そして膣内は酸性という精子にとってはきわめて過酷な状況です。」と科学的な視点で解説文が載っています。こちらは、読み聞かせ用ではなく、あくまで大人のためでしょう。
このようにメインの物語は、星が大きくなって小さないのちになって、やがてふっくらしてきて、音や光を感じるようになって、 いよいよ「ぼく、うまれるよ…。」というメッセージをお母さんに送るまでの様子をシンプルな図形をベースにしたグラフィカルに表現しながら、大人には科学的・医学的な補足情報を与えてくれます。
へその緒を通して、母親にメッセージを送る場面は、これ以上はないというほどのシンプルで明解な表現です。 紙や仕掛けにおいては、新しいアイデアに挑戦し続ける駒形さんですが、文字に関してはあくまでも基本に忠実という姿勢を感じます。 でも、この場面だけは、文字で絵画的な表現をしているのです。そしてそれが実にはまっているのです。
そして、その後のクライマックスは、駒形さんならではのシンプルかつ美しい仕掛けで表現されます。そして最後のあかちゃんのセリフは、さらりとしていますが、何度読んでも胸にこみ上げるものがあります。
読み聞かせもできますし、妊娠中・出産後のカップルにもおすすめです。また、10代・思春期のお子さんにも読んでほしい本です。
(2009年8月 スタッフ佐々木:2025年2月追記)
出産について調べていくうちに、胎児の積極的なメカニズムを知る。陣痛を引き起こすホルモンは胎児によってつくられ、それがへその緒を通って母親へと伝わっていく。タイトルはすぐに決まった「ぼく、うまれるよ!」。へその緒の表現をどうしようかと考えた。出産のときに見たあの不思議なパイプ。本の中で伸ばすことはできないだろうか。へその緒は切れなくてはいけない。アレコレ思案した結果。その表現に仕掛けが必要になった。(駒形克己:ART ON PAPER より)
商品詳細
著: | 駒形克己 |
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寸法: | 21×21cm |
内容: | 38ページ |
製作: | ワンストローク (日本) |
初版発行日: | 1995年09月01日 |
商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。