岩波少年文庫 112
オズの魔法使い
- 岩波少年文庫 オズの魔法使い
- 700円+税(10%税込770円)
054-251-8700
商品の説明
1900年に発表されたこの作品は、映画やアニメ、ミュージカルなどで取り上げられ、今も人気の高いアメリカを代表するファンタジーです。
第1章、ドロシーの生活が少し描かれると、すぐに家が吹き飛ばされます。第2章では、家がドスンと着地すると、住人マンチキンと北の魔女が登場し、そこがオズの国で、東西南北に魔女がいて、ドロシーが戻るためには、中央にあるエメラルドの都に行って、オズに会わなければならないことを教えてくれます。そして見知らぬ国での冒険が始まるのです。冒頭から読み手をぐぐっと引きつける展開で、今の時代でも充分通用するスピード感です。でも拙速な感じはしません。そこはやはり100年以上前という時代の持つ落ち着きが醸し出すものでしょうか。
途中で、かかし、木こり、ライオンと出会い、彼らがそれぞれ持つ悩みをオズに解決してもらおうと、みんなしてエメラルドの国へ向かうあたりは、グリムの「ブレーメンの音楽隊」を彷彿とさせます。しかし、この話の面白いのは、物語の中盤で、もうオズに会ってしまうところなんですね。これも小気味良いテンポを生み出します。後半は、オズの出した課題「悪い西の魔女を殺す」ために、ドロシーたちが知恵と勇気で立ち向かっていきます。この後半が実に面白いのです。空飛ぶサルが語る昔の物語、オズの正体など、それぞれの立場が破綻なくきちんと描かれ、オズの国がリアリティを持って来ます。主人公たちは、それぞれに自分の力を発揮して、収まるべきところに納まり、最後はハッピーエンド。
各章も比較的短めなので、子どもに読んでやるのにも向いていると思います。小学校中学年くらいから、児童文学への入り口としてお薦めします。
大竜巻に家ごと空高く吹き上げられた少女ドロシーは、愛犬トトとともに不思議なオズの国へ着陸しました。かかし、ブリキの木こり、おくびょうなライオンが仲間に加わって、一行はエメラルドの国をめざします。アメリカの人気作品。
商品詳細
年齢: | 小学4・5年〜 |
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作: | フランク・ボーム |
訳: | 幾島幸子 |
さし絵: | W.W.デンスロウ |
寸法: | 17.5×12cm |
内容: | 261p |
製作: | 岩波書店 (日本) |
初版発行日: | 2003年08月19日 |
原著: | The wonderful wizard of Oz (1900) |
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