岩波少年文庫 143
ぼく、デイヴィッド
- ぼく、デイヴィッド
- 760円+税(10%税込836円)
054-251-8700
商品の説明
人里から遠く離れた山の上で、美しいものや、よいものだけを心にあふれさせ、不幸や恐れとは無縁の純粋な少年として育てられたデイヴィッド。自分も世界的に有名なヴァイオリニストだった父から手ほどきを受け、素晴らしいヴァイオリニストでもある。彼が十歳になったとき、自分が病気で長くないことを悟った父親は元の世界に戻ろうと山を下りたところで力尽きてしまう。小さな田舎の村で行き倒れたため、父親のサインは誰にも理解されずホームレスとして葬られ、自分の名字さえわからないデイヴィッドは村の農家に居候することになる。
生まれてはじめて美しいだけではない世界を知ったデイヴィッド。厳格なキリスト教徒の農夫をはじめ周囲の人も天真爛漫な彼に驚くばかり。しかしデイヴィッドの無垢な心と素晴らしいヴァイオリンの調べは次第に人々を動かしていく・・・。極貧の盲目の少年、町一番の名家の令嬢と幼なじみの村の青年の恋物語、農夫と息子の確執などにもデイヴィッドが絡むと光がさしこむ。安心して楽しめる、どこかなつかしい古風な味わい。それもそのはず作者は『少女パレアナ』(愛少女ポリアンナとしてTV化もされた)など古きよき19世紀の少女文学作家ポーター。この作品は少年が主人公で、より万人向け。どなたもどうぞお楽しみください。(小学校5〜6年生ぐらい〜)
(築山真希子、コプタ通信07年10月号より)
デイヴィッドは、物心ついたころから美しい山の自然のなかで育ちました。ところが、ともに暮らしてきた大切な父親を失い、農家のホリー夫妻に引き取られます。あまりの世間知らずに周囲の人たちはとまどいますが、父親に教わったというヴァイオリンの腕はみごとで、デイヴィッドは、いつでもどこでも、あらゆる感動を無邪気に奏でるのでした。さまざまなドラマを通して、名字すらわからない謎の多い少年は、みんなにとってかけがえのない存在となっていき、驚くような結末が……。
『少女ポリアンナ』の作者による、もう一つの代表作。ヴァイオリンの名器、ストラディヴァリウスも登場します。この作品を小学生のころに読んで忘れられなかったという中村妙子先生が、心のこめて翻訳してくださいました。(出版社サイトより)
商品詳細
年齢: | 小学校高学年〜 |
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作: | エリナー・ポーター |
訳: | 中村妙子 |
さし絵: | ヘレン・メイスン・グロウス |
寸法: | 17×12cm |
内容: | 並製・カバー・380頁 |
製作: | 岩波書店 (日本) |
初版発行日: | 2007年03月16日 |
原著: | JUST DAVID (1916) |
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