岩波少年文庫 165
りこうすぎた王子
- りこうすぎた王子
- 640円+税(10%税込704円)
054-251-8700
商品の説明
昔ある国の王さまに子どもが生まれ、洗礼式のお祝いが開かれた。ところがお妃さまは学問のある方でおとぎ話を信じていないので妖精は招待せず。けれど妖精たちはやってきて魔法の品々や運のよさなどを贈り、最後に「りこうすぎる」贈り物が…。おかげで王子は正論は言えるしいつでも冷静、でも実の父親の王さまにさえ煙たがられるりくつ屋に。
さて王国に火をふくドラゴンの被害が広がり王さまは王子に退治を命じるが、王子は冷静に断り、代わりに出かけた弟たち二人が命を落とす。怒った王さまは王子を城に置いて、遠い町に引っ越す。取り残された王子は服もお金もないので屋根裏部屋で見つけた古いくつとぼうし、金貨が三枚入った財布を持って食事に出かる。ところが「千里ぐつ」「かくれぼうし」だったので気づかず使って大騒ぎ。ひょんなことからおやしきの舞踏会に迷い込んだ王子は自分の悪口を言う人たちの中でたった一人かばってくれている美しいお嬢さんに恋を。と、突然おとぎ話が嘘っぱちではないことが理解でき、王子は持ち前の知恵と昔贈られた魔法の品々をうまく活用し、お嬢さんの心を射止め、ドラゴンを退治し、弟たちを生き返らせ、すべてめでたし!
ひねりと風刺のきいた展開が面白い。作者は「○○色の童話」シリーズのラング。百年前の作品とは思えない。小学中〜。
(築山真希子、コプタ通信2010年09月号より)
洗礼式のときに、いじわるな妖精から「おまえはりこうすぎる王子になるがいい!」といわれたプリジオ王子。りこうすぎたために、国中の人たちからきらわれていました。
火竜ファイアードレイクの退治にふたりの弟たちをいかせた(そして帰ってこなかった!)ことで、王さまは怒りのあまり、プリジオ王子をひとりのこしてお城ごとひっこしてしまいます。ところが、ロザリンドひめと出会ったその日からプリジオ王子は一変。ファイアードレイクを思いもよらない方法でやっつけます。
すみずみまでゆかいなラングの創作童話。世界中のフェアリーテイルを集めた「色の童話集」で有名なラングらしく、お話のなかにさまざまな昔話のモチーフをうまくとりこんでいます。
『はなのすきなうし』でおなじみのロバート・ローソンの挿絵がみごと。心憎いほどのユーモアセンスで、お話の世界を表現します。
福本友美子さんによる新訳でお楽しみください。軽快でわかりやすい訳文は、音読にもぴったりです。(出版社サイトより)
商品詳細
年齢: | 小学校中学年〜 |
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作: | アンドリュー・ラング |
訳: | 福本友美子 |
さし絵: | ロバート・ローソン |
寸法: | 17×12cm |
内容: | 並製・カバー・174頁 |
製作: | 岩波書店 (日本) |
初版発行日: | 2010年04月16日 |
原著: | PRINCE PRIGIO (1889) |
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