岩波少年文庫246
魔女のむすこたち
- 岩波少年文庫246 魔女のむすこたち
- 720円+税(10%税込792円)
054-251-8700
商品の説明
森の中の小屋に百五十歳過ぎの魔女のおばあさんと68歳、66歳になる二人の息子が住んでいました。兄は大食いのふとっちょ、弟は小食で糸のようです。
息子たちも魔法が使えて、母親の商売の手伝いができます。ところが母親のお使いで町へ出かけた兄弟は、教育委員会の監督官と出会って、学校へ通わなくてはいけないことに!
学校で魔法を使って人気者になった二人は、遠足の日に母親のほうきをこっそり拝借し、子どもたちを乗せてやります。ところが帰り道、空の上であらしにあって道に迷い、ほうきも故障してしまいます。不時着した森で見つけたのは山賊の家。一行は山賊のもとに滞在し、兄弟はフットボールの試合で大活躍。ところが、出発しようとすると山賊の親分は一行を牢屋に入れてしまいます。
一行は何とか逃げ出し(そのいきさつは読んでのお楽しみ)、途中の町で兄弟がしばらく食堂の給仕をつとめます。ところが弟はやせすぎて風に飛ばされ、運悪くご婦人の刺繍作品に縫い込まれて行方不明に。
弟を探す旅に出た一行は、人食いの王さまの国へ着きます。実は弟が縫い込まれた刺繍は王さまの寝室に飾られていて、やっと抜け出した弟は王さまのお腹の中へ落下。弟がお腹の中で活動したせいで王さまは腹痛で苦しみ、医者として王さまのもとに参上した兄が弟を発見。ところがこの王さま、兄弟を無理やり娘たちと結婚させ、子どもたちは食べることにします。さあ、今度はどうする?一行は、無事家に帰れるのでしょうか?
次から次へと意表をついた冒険がくり広げられるチェコのお話。有名なチャぺック兄弟とも親交があった作者の来歴にふれた「あとがき」も読みごたえがあります。ユーモアと風刺を味わえる大人にもおすすめですが、話自体は難しくないので中級から。
(コプタ通信2019年3月号より つきちゃんこと築山真希子)
商品詳細
作: | カレル・ポラーチェク |
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訳: | 小野田 澄子 |
寸法: | 17×12cm |
内容: | 304ページ |
製作: | 岩波書店 (日本) |
初版発行日: | 2018年09月14日 |
商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。