イギリスの昔話 岩波少年文庫252

かじ屋と妖精たち

  • かじ屋と妖精たち イギリスの昔話(岩波少年文庫)
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商品の説明

訳者がイギリスで出版された四つの昔話集から、三十一の物語を選んで編訳した物語集です。『イギリスとアイルランドの昔話』(石井桃子編訳)でお馴染みのジェイコブズの昔話集から訳したものが多いので、最初は「知っている話ばかりだし、違う訳だと違和感が…」と否定的に読み始めたのですが、気づいたら夢中になって読んでいました!

表題作は、スコットランドとアイルランドの間に住む「豪腕のアラスデア」というかじ屋の男が、妖精にさらわれた息子を取り返すお話です。よくある型の話と思いきや、息子は父の元に戻ったあと(呪いで声を失っています)妖精国の記憶がよみがえり、名剣を鍛えて自らの呪いを断ち切るし、名剣は氏族に受け継がれるという展開。

ほかにも海の魔女からもらった麦粒で息子を授かった漁師が、三つになったら息子を魔女にやるという約束をはぐらかし続けたあげく息子に旅に送り出す「漁師の息子の冒険」では、息子は獲物の奪い合いをしている動物たちの仲裁をし、巨人を倒し、王女を怪物から救って結婚したのに最初の魔女に捕らえられ…と盛り沢山!

知らない作品もたくさんあって、昔話の面白さを堪能&再確認しました。「すてきな幸運にめぐりあう話」「知恵が役に立つお話」などと章立ててあるので、気になるところから読んでもいいです。どこから読んでもおもしろい♪ちなみに私はロマンティックな「タム・リン」がイチオシです。お楽しみください!

(コプタ通信2021年10月号より つきちゃんこと築山真希子)

「ジャックと豆の木」など有名なお話から「鳥の合戦」など大冒険のお話まで、選りすぐりの31編を収めます。ゆかいなお話、ふしぎに出会うお話、知恵が役に立つお話、こわくてドキドキするお話、女の子が幸せをつかむお話……読んでよし、聞いてよしの名訳で、昔話の世界をたっぷりとお楽しみください。【絵・堀川理万子】

(出版社サイトより)

商品詳細

編訳: 脇 明子
寸法: 17×12cm
内容: 366ページ
製作: 岩波書店 (日本)
初版発行日: 2020年09月15日

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。

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