リンドグレーン・コレクション

名探偵カッレ 城跡の謎

  • 名探偵カッレ 城跡の謎/リンドグレーン
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商品の説明

探偵志望のカッレ少年は、毎日町を見廻って、怪しいことがないか目を光らせていますが、残念ながらスウェーデンののどかな田舎町では、酔っ払いが夜中に教会の小銭をくすねて、朝には返すくらいの事件しか起こりません。

ところが、隣に住む同い年の少女エヴァロッタの家に現れた「エイナルおじさん」は非常に怪しい!ざっと挙げてみると、1.ある日突然やってきた。2.鍵を開ける道具を所持。3.夜中に窓からこっそりでかける。4.拳銃を所持。5.とても落ち着きがない。などなど…。

カッレは、おじさんを見張りつつ、友だちのアンデッシュとエヴァロッタの3人で組んで、サーカス団を作ったり、別の友だちグループとの「バラ戦争」ごっこをしたりと、充実した夏休みを過ごします。

ところが、おじさんと二人組の男の不穏な会話を偶然盗み聞きしたことから、思わぬ事件が発覚!カッレの推理が光り、日頃の努力が実を結びます。手に汗握る冒険の結末は、読んでみてのお楽しみ!

子どもらしい空想や遊びが満載の日常と、本物の犯罪事件がうまく組み合わさり、痛快な物語に仕上がっています。読み返すと何気ないところがきちんと伏線になっていて、さすがリンドグレーンさん、上手いなぁと感服。

原作は1946年発表ですが、今も古さを感じさせない面白さ。今回は9月に出た新訳で読みましたが、挿絵も感じがよく、訳もすっきり現代的。手元にあるあとがきが、1957年版と1965年版の旧訳と比べても遜色ない仕上がりなので、昔からのファンの皆様もご安心を。

新たなファンを獲得して、より一層ご長寿の作品となることを願っています。読み直したい方にもおすすめです。本の好きな高学年から。

(コプタ通信2019年12月号より つきちゃんこと築山真希子)

商品詳細

作: アストリッド・リンドグレーン
訳: 菱木 晃子
絵: 平澤 朋子
寸法: 22×16cm
内容: 246ページ
製作: 岩波書店 (日本)
初版発行日: 2019年09月25日

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。

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