シーリと氷の海の海賊たち
- シーリと氷の海の海賊たち/フリーダニルソン・アレクサンデルヤンソン
- 2,300円+税(10%税込2,530円)
054-251-8700
商品の説明
〈氷海(ひょうかい)〉に浮かぶ小さな島で父親と小さな妹と三人で暮らしていた10歳の女の子シーリ。ある日近くの島にベリーを摘みに行ったときに妹をおそろしい海賊の一味にさらわれてしまいました。海賊に捕まった子どもは死ぬまで鉱山で働かされるのです。
妹を取り戻すことを決心したシーリは下働きとして貨物船に乗ろうとして断られます。しかし子どもの頃に妹を海賊に奪われ、助けられなかったことを後悔している船の料理人が自分の助手として乗せるように計らってくれました。この料理人はとても頼りになるすてきな人で、シーリはすぐ大好きになります。ところが、海賊の報復を恐れた船長はシーリを途中の島で倉庫に閉じ込めて置き去りに!
それでもシーリは出会った人たちの手を借りながら前へ進んで行きます。彼女を助けてくれたオオカミ撃ちの女の人と鳥に魚を捕らせようとする少年はそれぞれ彼女を仲間に迎えようと申し出ますが、生き物を殺したり使役したりすることをよしとしないシーリは断ります。シーリの、人も動物も隔てなく命あるものとして捉えているところや、海賊のような悪人の中にも善の部分があることを描いている点など、なかなか奥が深いです。
結論からいえば妹は取り返せるのですが、いったいどうやって?というのがキモ。。思ったより読みやすく、思ったより深みのある作品なので、子どもから大人まで楽しめます。暑い夏ですが、氷の海の冒険にいざ!出発です。
(コプタ通信2024年9月号より つきちゃんこと築山真希子)
10歳のシーリは、海賊船にさらわれた妹ミーキを取り戻すための旅に出る。海賊たちとその親玉シロガシラを追って氷海をめぐるなか、シーリは自然の厳しさだけではなく、過酷な状況でくらす人びとがほかの生き物をこき使ったり、弱者を押しのけたりするような、世界の問題にも立ち向かっていく。骨太なファンタジー。
(出版社サイトより)
商品詳細
作: | フリーダ・ニルソン |
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絵: | アレクサンデル・ヤンソン |
訳: | よこの なな |
内容: | 366ページ |
製作: | 岩波書店 (日本) |
初版発行日: | 2023年11月22日 |
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