クロスオーバー
- クロスオーバー/クワミアレグザンダー・原田勝
- 1,800円+税(10%税込1,980円)
054-251-8700
商品の説明
もうすぐ13歳になるジョシュは元プロバスケ選手の父と、自分の中学の教頭先生(!)の母、双子のJBと一緒にバスケ三昧な毎日を送っています。自他ともに認めるチームのエースで、同じく主力選手のJBとのパスワークは絶妙!目指すは郡大会での優勝です。ところが息ぴったりだったJBが魅力的な転校生の少女と恋に落ちたあたりから二人の間に軋みが生じ始めます。
自慢のドレッドヘアをJBに台無しにされたことや、彼女とJBをかばってカンニングの濡れ衣に甘んじたこと、そんな自分を試合に行くときにJBが置いてきぼりにして、彼女と先に出発したこと…。しかも父の交通違反でその試合に遅刻、罰として前半はベンチスタートです。とうとうジョシュは試合中に事件を起こし、JBはそんな彼を許してくれません…。しかも心配事はもうひとつ。病院嫌いな父が母の再三の忠告にも耳を貸さず不摂生を続け、時々発作を起こすように…。
お父さんは大丈夫?JBとの仲は?チームは優勝できる?
ジョシュの語りの文体はリズムがよく、試合の場面の躍動感や彼の心の揺れが伝わってきます。一度リズムに乗ったら一気読みです。開いてみるとわかりますが、横書きで、文字もうねるようなレイアウトだったり、ページによって書体がちがったり、太字が散りばめられていたりと、実に凝った作りです。
アメリカで増えているという韻文体の小説の翻訳ですが、原書の魅力を伝えようという訳者の野心作、試みは成功ですね。お楽しみください。バスケ好きで本はそれほどでも…なんていう子にも手渡してみたいなあ。
(コプタ通信2024年5月号より つきちゃんこと築山真希子)
ジョシュとJBは12歳の双子。元プロ選手の父親のもと、中学のバスケチームでは息の合ったプレーで敵を圧倒し、郡大会を勝ち進む。そんな中、父さんの体調に異変が――。ジョシュの語りが詩となって、家族の物語を紡ぐ。ジャズやヒップホップのリズムが生きる文体で詩の可能性を若い読者に示し、米国で絶大な支持を得た作品。
(出版社サイトより)
商品詳細
作: | クワミ・アレグザンダー |
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訳: | 原田 勝 |
内容: | 250ページ |
製作: | 岩波書店 (日本) |
初版発行日: | 2023年07月12日 |
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