岩波ジュニア新書 19

戦争と沖縄

  • 岩波ジュニア新書 戦争と沖縄
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商品の説明

ジュニア新書のベストセラーが待望の改版

1972年5月15日の「祖国復帰」から40年。長く読み継がれてきたこの本が、名嘉睦稔さんのカバー画とともに読みやすい活字になって、ついにリニューアルしました!沖縄を知りたい方におすすめの入門書です。

1980年の出版以来、30年近くに渡って55刷を重ねたロングセラーです。戦争を軸としながらも、沖縄の歴史や文化などを幅広くとらえた好著です。

全五章の構成の中で、最初の2章では沖縄戦が、体験記を織り交ぜながら史実として述べられます。ひめゆり学徒隊には第1章があてられ、対馬丸には、第2章の最初があてられており、それらをふまえながら、沖縄戦全体の状況がわかるようになっています。

第3〜5章は、琉球王国から1972年の祖国復帰までの歴史を手際良くまとめています。貿易の中継地として、中国、朝鮮王朝から高く評価された琉球王朝時代、薩摩の侵略、琉球藩から「琉球処分」を経ての沖縄県、第一次大戦後のソテツ地獄、「方言札」、そして戦後のアメリカ軍支配と「基地の島」化、先祖伝来の土地を奪われ、農地を失ないアメリが軍の下働きをせざるを得なくなった農民、1950年代になっても続く土地の強制収用、そして祖国復帰運動…。この本は、祖国復帰で終わっていますが、それは決して「めでたしめでたし」ではないことを指摘しています。

沖縄は食料が乏しい土地で、ソテツを食べることもあったことや、中国から伝わったサツマイモが、沖縄では「唐いも」と呼ばれ、沖縄から伝わった薩摩では「琉球いも」と呼ばれ、日本本土では薩摩藩から広まったために「薩摩いも」と呼ばれるようになったという話は実に興味深いものです。沖縄の姿を多面的にとらえることができるエピソードも満載のおすすめの本です。

(スタッフささき)

四十五年前、沖縄は悲惨な戦場となり、日本軍は圧倒的な力をもつアメリカ軍によって、激戦の末に壊滅しました。その闘いでは、男女中学生も直接戦闘にかり出され、何十万もの住民が家を失うなどの苦しみを味わいました。この本は、そのときの状況をつぶさに伝えるとともに、沖縄の歴史と祖国復帰までの戦後の歩みを語ります。 (出版社サイトより)
一九四五年、米軍の攻撃を受け悲惨な戦場となった沖縄。守備軍はもとより中学生、女学生までも戦闘にかり出され、多くの住民が戦火の中を逃げまどいました。多くの人命を失った沖縄戦の実相をつぶさに描き、琉球王朝成立から戦後の本土復帰にいたる沖縄の歴史と人びとの暮らしを語ります。沖縄修学旅行に便利。(カバー裏より)

目次

  1. ひめゆり学徒隊
  2. 戦争と沖縄
    • 学童疎開船の悲劇
    • アメリカ軍の上陸まで
    • アメリカ軍の上陸
    • 首里をめぐる攻防
    • 戦火のなかの住民たち
    • 南部への撤退
    • 南部戦線では
    • 先頭最後の地
  3. 沖縄の歴史から
    • 沖縄という島
    • 琉球王朝の成立
    • 統一国家の成立
    • 第二尚氏の誕生と尚真王
    • 薩摩の侵略
    • 薩摩藩の沖縄政策
    • 王朝時代の庶民のくらし
    • 羽地朝秀と蔡温
    • 異国船来る
    • 幕末のころの沖縄
  4. 近代日本の中の沖縄
    • 廃藩置県と琉球処分
    • 県政初期のころ
    • 人頭税と杣山事件
    • 移民と徴兵
    • 大正・昭和初期のころ
    • 移民県の沖縄
    • 沖縄と方言
  5. 日本復帰まで
    • 収容所の生活
    • 戦後の混乱
    • 基地の島沖縄
    • 土地闘争
    • 祖国復帰運動
    • 外国のような沖縄
    • 祖国復帰の日

商品詳細

年齢: 中学生〜
著: 池宮城 秀意(いけみやぎ しゅうい)
カット・地図: 安室二三雄
カバー絵: 名嘉睦稔
寸法: 17×10.5cm
内容: 199p
製作: 岩波書店 (日本)
初版発行日: 1980年07月21日,2012年2月10日改版

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。

この記事を書いた人

ささき佐々木隆行

2000年に百町森にジョインしたw古株。2人の息子の子育て中に、テーブルゲームにずいぶんと助けられる。 『絵本の読み聞かせ』のように、『家族でゲーム』を文化として根付かせたいという思いで、毎月1回「家族でゲームの日」を開催。ホームページ、ライブ配信、オンラインイベント、動画編集、ネット・IT関連担当。似顔絵イラストはコイズミチアキ(@koizumichiaki2)さん(スタッフ紹介ページへ

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