ジュニア新書 591
アニメが世界をつなぐ
- アニメが世界をつなぐ 岩波ジュニア新書
- 780円+税(10%税込858円)
054-251-8700
商品の説明
オバQに登場する「ラーメンの小池さん」のモデル、鈴木伸一さんによる作り手側から見たアニメ史。マンガ家を目指して上京、「トキワ荘」での漫画家仲間との日々、横山隆一さんの「おとぎプロ」でのアニメーション制作、トキワ荘の仲間たちと作ったアニメスタジオ「スタジオ・ゼロ」など、テレビアニメの創成期の実話が満載です。好きなことをやり続けた人の自伝なんですが、「自分が自分が」という押し付けがましいところがなく、むしろ周りの人々、仲間との関係を大切にし続けた人なんですね。そんな人柄、生きる姿勢に学ぶところが多いと思います。
満州での少年時代、〈ときわ荘〉での漫画家たちとの出会い、アニメーターとしてテレビアニメの黄金時代をささえた仕事。いまや博物館の館長として世界中の日本アニメファンを迎え、ユネスコのアジア諸国向け教育ビデオを作り、〈ラーメンの小池さん〉のモデルでもあった著者の世界への挑戦はさらに続きます。(出版社サイトより)
目次
- I アニメを発信しつづける、いま
- アジアのためにアニメをつくる/文化のギャップはおもしろい/津波の教訓から/アニメをなにかに役立てたい!/杉並アニメーションミュージアムの館長に/アニメーション教育との出会い/世界からの来館者/アニメユニット結成!/いまが一番忙しい! 他
- II アニメと漫画を夢見て
- 生い立ち/満州の生活/漫画との出会い/終戦の日/引き揚げ/長崎から下関へ/母の看病と漫画投稿/いざ東京へ/居候生活 他
- III トキワ荘とおとぎプロの青春
- トキワ荘に入る/若手漫画家の生活/おとぎプロというところ/家庭的なプロダクション/アニメ作家としてのスタート/日本で最初のテレビアニメ・シリーズ 他
- IV テレビアニメ奮闘記
- スタジオ・ゼロ始動/『レインボー戦隊ロビン』で軌道に/『オバケのQ太郎』を生んだ/ラーメンの小池さん登場/みんなの「遊び」/コマーシャルの仕事 他
- V アニメの世界を歩き続ける
- スタジオ・ゼロの解散/立体アニメに挑戦/手塚治虫先生のこと/憧れのアニメーター、キンボール/横山隆一先生のこと/日本のアニメの変遷を見て/注目の海外作家/日本の作家たち/バカなことをやりたい!/未来のアニメ人へ 他
- あとがき
内容紹介
みなさんは、チリチリ頭でいつもラーメンを食べている「小池さん」を知っていますか? きっとどこかで見かけたことがある、なんとも忘れられないキャラクターではないでしょうか。
著者の鈴木伸一さんは、藤子不二雄の漫画に登場する、まさにその「小池さん」のモデルとなったアニメーターです。この本では、鈴木さんの満州での少年時代、漫画との出会い、伝説の〈トキワ荘〉での漫画家たちとの楽しく熱い交流、スタジオ・ゼロで昭和のテレビアニメの黄金時代をささえた仕事などを、こまごま思い出しながら楽しく語っています。いまや杉並アニメーションミュージアムの館長として、世界中からやってくる日本アニメのファンを迎え、ユネスコ・アジア文化センターのアジア諸国向け教育アニメーションを作り、G9+1というシニア・アニメ創作グループの活動も楽しみ、〈ラーメンの小池さん〉の新しい世界への挑戦はパワフルに続きます。
ユネスコのアニメ作りは、価値観の違うアジアの国々との共同作業ですが、その体験からも、「アニメはコミュニケーション」という実感が強くなった、と鈴木さん。いろいろな人たちと出会い、「ケンカはしても裏切らない」と、その出会いを大切にしつづけた結果として、「今、ぼくは本当に幸せです」と締めくくっています。
アニメの仕事や、昭和のテレビアニメに興味のある人はもちろん、「仲間は大切」というシンプルで深いメッセージに充ちたこのエッセイは、読めば誰でも前に進む勇気と元気がわいてくることでしょう。 (出版社サイトより)
商品詳細
年齢: | 中学生〜 |
---|---|
著: | 鈴木伸一 |
寸法: | 17×10.5cm |
内容: | 並製・カバー・210頁 |
製作: | 岩波書店 (日本) |
初版発行日: | 2008年3月27日 |
商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。