いいたいことがあります!

  • いいたいことがあります!/魚住直子・西村ツチカ
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商品の説明

6年生の陽菜子のお母さんは小さい頃父親を亡くし、仕事で忙しい母親に代わって家事をこなし、6歳下の妹の面倒も見ていたうえに学校の成績も優秀だったと言います。陽菜子にも同じようにさせようとしますが、勉強も得意じゃないしもっと遊びたい陽菜子には嫌味にしか聞こえません。

最近お母さんといると息苦しいし腹が立ちます。中学生のお兄ちゃんは野球部で忙しいからと、家事を分担しないのもずるいと思います。お兄ちゃんは中学受験をしたので陽菜子も当然することになり、今は塾で忙しくて友だちとも遊べないので、とうとう塾にお母さんのふりをして欠席連絡を入れ、友だちと遊んでしまいました。

そんなある日家の中で「わるい親は子どもをみていない。」で始まる親への不満を書いた手帳を見つけます。まるで自分が書いたように、思っていることが書かれています。しかも持ち主だという不思議な女の子スージーが突然現れます。スージーの正体は…?

実は前回紹介した「考えたことなかった」の前日譚。たまたま続編から読んだわけですが、それぞれ独立した作品として楽しめるのでご安心を。両方読むとこの家族の軽やかな進化がいい感じです。妹の陽菜子の目線で語られる本作のテーマは思春期と親子関係、でしょうか。身につまされたり「あるある〜」と共感したり、陽菜子とお母さんの関係改善(?)の落としどころや、陽菜子が「自分自身の気持ち」に気づくあたり、好感が持てます。現在進行形で「親」の読者にも「子ども」の読者にも響くと思います。

(コプタ通信2023年2月号より つきちゃんこと築山真希子)

陽菜子は、中学受験をひかえた小学6年生。勉強も家の手伝いもするよういわれているが、いそがしい兄は家事をしなくていいらしい。 もやもやした気持ちをかかえてすごすある日、ふしぎな女の子と出会って……!? あたらしいガール・ミーツ・ガール!

親は、自分が絶対に正しいと思いこんでいる。 自分の子どもだから、絶対にわかりあえると信じている。 でも、正しさはひとつじゃない。 わかりあえるのも、相手の気持ちを大事にしたときだけだ。それは他人同士のときと同じだ。 わたしは、親に支配されたくない。わたしは、わたしの道を行きたい。 (本文より)

(出版社サイトより)

商品詳細

作: 魚住直子
絵: 西村ツチカ
寸法: 20×14cm
内容: 186ページ
製作: 偕成社 (日本)
初版発行日: 2018年09月

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。

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