考えたことなかった

  • 考えたことなかった/魚住直子・西村ツチカ
  • 1,400円+税(10%税込1,540円)
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商品の説明

中学2年生の颯太は単身赴任の父と最近転職してフルタイムで働き始めた母、小6の妹の4人家族。最近忙しくなった母の代わりに近くに住む祖父母の家に時々届け物に行きます。自宅では最近、色々家事をしなくてはなりませんが、祖父母の家ではこぼしたジュースもおばあちゃんが拭いてくれるし、ごはんも上げ膳据え膳、お小遣いまでもらえて快適。でも妹はおばあちゃんが自分には手伝いを頼むから行きたくないそうです。

そんなある日、女の子と映画を観に行って、ジュースをおごろうとしたら気まずくなりました。その子が自分の服のボタンがとれそうなのを見て「もう、おかあさんてば」と言った時に「自分でやらないの?」なんて言ったらさらに雰囲気は悪くなり…。部活の野球でも一年生に追い越されそうです。なんだか色々うまくいきません。

実は祖父母の家に行く途中で「にょい!」とネコが話しかけてきて、自分は未来の颯太で、過去の行いのせいで一人さびしく死にそうになっているから忠告しに来たと言いました。もしや色々うまくいかないのはネコのせいでは!?などとも思いますが、ネコと話したり、ボタン付けに挑戦したりするうち、「考えたことなかった」ことを考えるように…。

ユーモアのある語り口ですが、テーマはしっかりジェンダー平等。家事をしないおじいちゃんは「天ぷらでいい」なぁんて言っちゃうけど改心するし、両親は軽やか。颯太の試行錯誤も微笑ましくて好感が持てます。時代はこんな感じなんですね〜。

(コプタ通信2023年1月号より つきちゃんこと築山真希子)

ある日、ネコに声をかけられた。
「わたしは、未来のおまえなのにょー。」
このままだと、おれの将来、たいへんなことになるらしい。

いったい、どうして?

知らないうちにさせられてる競争。
「ふつう」は男子がおごるもの?
おばあちゃんがなんでもやってくれる祖父母の家の「居心地の良さ」。

どこかでつながりあった社会のしくみに気づいて 考えはじめる男の子の物語。

(出版社サイトより)

商品詳細

作: 魚住 直子
絵: 西村 ツチカ
寸法: 20×14cm
内容: 166ページ
製作: 偕成社 (日本)
初版発行日: 2022年10月

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。

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