ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた

  • ぼくたちはこの国をこんなふうに愛する
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商品の説明

この本は、吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』の21世紀版を目指して高橋源一郎さんは書いたそうです。堅苦しい社会批評ではなくて小説、それも中高生でも読める児童文学に近い感じなので、大変読みやすい本です。

内容

著者は自身のお子さんを、指導要領やカリキュラムにとらわれない寮制のいわゆる「自由学校」に行かせているようです。その学校は授業の大半は「プロジェクト」と呼ばれるいろいろな年齢の子どもたちが集まる完全な縦割りグループでおこなわれます。

子どもたちは真剣にこの「プロジェクト」を決め、協力して活動を進めます。そして、この本はそれに近い架空の学校を舞台に、「国」を作る「プロジェクト」に参加したぼく(ランちゃん)と他3人の仲間や、謎の園長「ハラさん」、「理想先生」「肝太先生」など知性と個性にあふれる不思議な大人たちが登場し、読みやすいだけでなく、楽しく、でも、深く考えさせられる本になっています。

例えば、ランちゃんは、お父さんやお母さんは家族で親しいはずなんだけど、本当はよく知らないのかも―なんて言います。この問いは哲学的です。そして、その後に出てくるお母さんのエピソードはこの問いに呼応します。

さらに、・・・「国」がなかった時代が長かったことは書きました。でも、遠い未来には、また、「国」なんかない時代がくるかもしれません。だとすると、「国」があるのは、ほんとうに、偶然で、いまだけの、特別なことなのかもしれませんね。それに、「国」ができてからだって、ものすごくちいさい「国」も、たくさんありました。山の中の村みたいな「国」とか。三十分もあれば、通りすぎちゃえるような、ちいさな「国」・・・ランちゃんは、発表した「建国のことば」の中で、「国」についてこんな風に言ってます。

こんな風に、言葉は優しいけど、立派な国家論になっていたり、領土や憲法や、その他本質的な問題もさらりと口語体でつづられています。

(コプタ通信2018年3月号より 柿田)

商品詳細

年齢: 中高生〜大人
著: 高橋源一郎
寸法: 17×10cm
内容: 291ページ
製作: 集英社
初版発行日: 1017年12月204日

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。

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