チャンス はてしない戦争をのがれて

  • チャンス はてしない戦争をのがれて/ユリシュルヴィッツ
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商品の説明

1935年にポーランドのワルシャワで生まれたウリ少年は、4歳のある日突然、ドイツ軍の爆撃を経験します。お父さんはその少し前にワルシャワを出て、隣国のソ連領で職を得たものの、やがて故郷が恋しくなって帰ることに。ところが国境でポーランドから逃げてきた青年と出会って、戻らぬよう忠告されたため、ソ連に少年と妻を呼び寄せました。

ソ連では北方の居留地に連行され、過酷な暮らしを強いられた後、南のテュルキスタンへ渡りますが、戦争終結までの三年間は苦しい生活が続きます。戦後はポーランドへ帰国しますがユダヤ人への反感が強く、チェコスロヴァキアを抜けてドイツの難民収容所へ入ります。その後生存が判明した叔父を頼ってパリで暮らしたのち、建国されて間もないイスラエルに移住。十年間過ごしたのち親戚の誘いでニューヨークへ行き、今もそこで暮らしています…。

この波乱万丈な人生を送ってきた人は、絵本「よあけ」で有名なユリ・シュルヴィッツさんです。随所に味のある絵がちりばめられた本書は偶然生きのびた彼の自伝です。(題名のチャンスには偶然という意味もあるそうです。)淡々と語られてはいますが、飢えや病気に悩まされたり、父が行方をくらましたりと、かなり壮絶な日々です。それでも絵を描くことや、お母さんの聞かせてくれるお話を心の糧にして生き延びる姿に希望があります。

この話が過去のものではない今日、世界で起きていることに思いを馳せるためにぜひ、読んでいただきたいです。知ること、思いやることで、世界をいい方へ動かす力が生まれますように。

(コプタ通信2023年12月号より つきちゃんこと築山真希子)

生きのびられたのは偶然(チャンス)だった

ぼくと家族が生きのびたのは、まったくの偶然(チャンス)だった。

『よあけ』や『あめのひ』など、日本でもよく知られる絵本作家、ユリ・シュルヴィッツ。ユダヤ人である彼が第二次世界大戦にまきこまれたのは、まだ4歳の頃でした。ナチスドイツ軍の攻撃のあと、ポーランドを脱出し、家族とともに各地を転々とした日々の生々しい記憶を、豊富なイラストとともに描き出します。

(出版社サイトより)

商品詳細

著: ユリ・シュルヴィッツ
訳: 原田 勝
内容: 352ページ
製作: 小学館 (日本)
初版発行日: 2022年09月28日

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。

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