図書館がくれた宝物

  • 図書館がくれた宝物/ケイトアルバス・櫛田理絵
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商品の説明

第二次大戦下のロンドン。3人兄妹が、たった一人の身寄りだった祖母を突然亡くし、引き取ってくれる里親を見つけようと学童疎開の集団に加わります。3人は相当な遺産を相続することになっていますが、それは隠したままで、疎開先で後見人にふさわしい人を探したらどうかと、弁護士に提案されたのです。

疎開先では、3人一緒に暮らしたいという条件が邪魔して、引き取り手がなかなか決まらず、ようやく受け入れてくれた家には意地悪な双子の少年が…。次男のエドマンドがこの二人と揉めたせいで、無実の罪を着せられて3人共追い出される羽目に。次の家は里親に払われる報酬めあての貧しい家で、兄妹は寒さとひもじさに耐えながら雑用や子守りをします。

そんな3人の憩いの場はやさしくてすてきな司書のミュラーさんのいる村の図書館です。(残念ながらミュラーさんの夫は帰国中とは言え敵国ドイツ人、里親候補からは除外されています。)ところが、里親に大事な本を駄目にされたうえエドマンドが平手打ちされたため3人は家を飛び出します。頼ったのはやはり図書館。話を聞いたミュラーさんはある決断をして…。

大抵事件の渦中にいるエドマンド(笑)、責任感に溢れ大人びたふるまいをするThe長男ウィリアム、兄たちに寄り添う愛らしいアンナ、家庭の愛情に憧れる3人のけなげさや疎開生活の過酷さ、周囲の大人の深みある描写などたっぷり味わえて読後は大満足♪アメリカで2021年に出版された新しい作品ですが古きよき、といった雰囲気を楽しめます。

(コプタ通信2023年11月号より つきちゃんこと築山真希子)

1940年、ロンドン。ドイツとの戦争が始まったばかりの英国。12歳のウィリアム、11歳のエドマンド、9歳のアンナの三人きょうだいの保護者がわりだった祖母がなくなった。三人の両親は幼いころ亡くなっている。

遺産がのこされたが、未成年の三人は、後見人がいないと遺産にも手をつけられない。そこで、弁護士のエンガーソルさんが、集団学童疎開に三人も参加することを提案した。空襲の恐れのあるロンドンにいるよりは安全だし、ひょっとしたら疎開先で、後見人になってくれる人が見つかるかもしれない…。

疎開先では辛いことも多い。厳しい疎開生活のなか、3人の救いとなったのは、村の図書館だった。

ロンドンから疎開した本の好きな3人きょうだいの心あたたまる物語。巻末に、物語中に登場する本のリストを収録。

(出版社サイトより)

商品詳細

作: ケイト・アルバス
訳: 櫛田理絵
内容: 384ページ
製作: 徳間書店 (日本)
初版発行日: 2023年07月12日

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。

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