野ばら

野ばら

商品の説明

二つの国の国境にある石碑の番をするために、片方の国からは青年が、もう片方の国からは老人が派遣されます。毎日顔を合わせるうちに仲良しになる二人。しかし、二つの国は戦争を始め…。親しい者同士が敵/味方になる虚しさ。青年の出世のために自分を殺すよう持ち掛ける老人の場面は、戦争と言うものが瞬時に人々から「個」を奪うものだと言うことを端的に描いています。全ての場面を丁寧に描くあべ弘士さんの絵の力も感じる作品です。

（コプタ通信2025年5月号より　ゆずりはすみれ）

戦争が始まって、友だちが敵に･･･
平和を願う不朽の名作

小川未明の名作『野ばら』あべ弘士により絵本化！　舞台は大きな国と小さな国の国境。そこには、両国から一人ずつの兵士が派遣されました。次第に仲良くなっていく二人をよそに、国同士は戦争を始めます。

友情は世界のどんな場所からでも生まれます。 まだ行ったことがない場所の、まだ会ったことがない人と、 明日友だちになれるかもしれません。 そして、友情は平和を育ててくれます。 わたしたちはいつだって、そういう可能性をもっています。

（出版社サイトより）

この記事を書いた人

ゆずりはすみれ

百町森にいる詩の好きなコウモリ。食べること寝ること詩を書くことが大好き。（スタッフ紹介ページへ）