ケルトの白馬

  • ケルトの白馬/ローズマリーサトクリフ・灰島かり
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商品の説明

イングランド東部の丘陵地帯にある巨大な白馬の地上絵「アフィントンの白馬」。紀元前に描かれたらしいこの絵を生み出したのは一体誰だったのか…?

遠い昔、この地で主に馬を飼育して暮らしていた「イケニ族」。族長の末息子ルブリンは、幼い頃から竪琴の音色や空を舞うツバメの飛翔を美しい流線形で捉えようとする風変わりな子どもでした。また、少年時代のルブリンは旅の商人から、北方の山と湖の間にある草原の話を聞き、親友とともに若い戦士を率いて移住する夢を抱いていました。

彼が成長し19歳になった年に、一族は南から攻めてきたアトレバテース族に敗北します。生き残った部族の人々は奴隷としてかつて自分たちの暮らしていた砦の補強作業を命じられます。ルブリンは元の族長の息子として、アトレバテース族の族長クラドックからの命令を伝える役を与えられますが、ある時ルブリンの描いた絵に興味をもったクラドックは、アトレバテースの繁栄の象徴として馬の地上絵を描くことをルブリンに命じます。

ルブリンはクラドックの気に入る絵を仕上げたら、イケニ族の生き残りに自由を与え、新しい土地への移住を認めるように交渉しますが…。

冒頭の謎への作者からの答えが本作。短い作品ですが波乱万丈!ルブリンの生き様には心がふるえます。北方への憧れを分かち合う親友ダラやクラドックなど周囲の登場人物も奥行きがあり、自然描写も味わい深い珠玉の短編。以前からあった作品の新装版、久々に再読しましたが、やはり良いものは良いですね。

(コプタ通信2022年12月号より つきちゃんこと築山真希子)

イギリス、バークシャーの緑なす丘陵地帯には、巨大な白馬の地上絵がある。古代ケルト人が描いた地上絵は、力強く美しく、悠久の時を超えて命の輝きを放つ。なぜ、どのようにして、この「アフィントンの白馬」は描かれたのか。イギリス児童文学の異才サトクリフが、今はもう忘れられた豊かな物語を紡ぐ。

(出版社サイトより)

商品詳細

作: ローズマリー・サトクリフ
訳: 灰島 かり
内容: 176ページ
製作: ほるぷ出版 (日本)
初版発行日: 2020年01月17日

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。

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