彼の名はウォルター

  • 彼の名はウォルター/エミリーロッダ・さくまゆみこ
  • 1,600円+税(10%税込1,760円)
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商品の説明

週末の遠足の途中、バスの故障でレッカー車を待っていた先生と4人の生徒は、嵐をさけるために無人になっている屋敷に避難し、そこで見つけた手書きの本を代わる代わる声を出して読んで聞かせ合うことにします。

物語は赤ん坊が孤児院の前に置かれてかれているところから始まり、成長した男の子が自分の生まれたときの様子やウォルターという本当の名前を知るところまでが第一章、次の章では幸せを求めて旅に出るまでが描かれています。

章の切れ目や読んでいる途中で、現実世界の物音や気配、一緒に過ごしている5人の会話などが描かれます。読み進めるうち、5人の中でも霊感の強い少女タラと主人公の少年コリンは、屋敷の中に物語を読ませたい存在とそれを邪魔したい何かがいることを感じとります。何となく不気味な雰囲気に包まれる中、その晩は屋敷に泊まることに…。

さてウォルターは数年間途中で知り合った「魔女」のもとで様々なことを学び、また旅に出ます。やがて別の町で仕事を見つけ、愛する人とめぐり合いますが、その人の父親はビーストに変貌し…。

クライマックスでは現実世界に存在するビーストの力とコリンたちの意志の力とがせめぎ合い、その結果、物語と現実の関係がはっきりし、過去の事件の真相が明らかになります。 話中話の物語がおもしろく、それが現実世界とリンクしていく仕掛けもなかなか凝っていて、楽しめる作品でした。一見こわい話風ですが、あと味のよい正統派、物語好きの方におすすめです。

(コプタ通信2022年6月号より つきちゃんこと築山真希子)

打ち捨てられたような不気味な屋敷で、コリンが見つけた奇妙な本。そこに描かれていたのは驚愕の真実だった。 その本は、長い長い間待っていた。だれかが、この真実の物語を発見する瞬間を・・・

オーストラリアの人気作家エミリー・ロッダのスリルあふれる謎解きサスペンス!オーストラリア児童図書賞受賞作。

(出版社サイトより)

商品詳細

著: エミリー・ロッダ
訳: さくまゆみこ
内容: 352ページ
製作: あすなろ書房 (日本)
初版発行日: 2022年01月

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。

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