夜をあるく

夜をあるく

商品の説明

深夜、静まり返った外に出る時の、どきどきした新鮮な気持ち。見えるものがみな青黒くぼんやりとして、見ているのか、見られているのか、曖昧な感覚。星や月の明るさに驚いたり、澄んだ風にうっとりしたり…。そんな真夜中の空気が、この絵本にはあります。明かりの中にも、暗闇の中にも、誰かや何かはいて、それぞれの夜を過ごしている描写がとても良いです。夜に出掛けたくなりますね。

（コプタ通信2022年2月号より　ようじゆかり）

真夜中、母親に起こされた姉弟。　「やくそく、おぼえてる？」と言われ、家族四人で夜のなかへと出かけていきます。　あたりは静かで、時々あかりが灯ったたてものがあり、やがて町から山へ。　暗闇のなか、聞こえる虫の声、木の葉のざわめき、見上げれば満天の星・・・・・・そして山を登った先に待っていたのは、朝をつげる美しい日の出でした。　 美しい青で描かれた夜の闇。　目を凝らすと、さまざまな発見があります。　しめった土のにおい、吹き抜ける風、カサカサという落ち葉の音まで感じられるような作品です。

（出版社サイトより）