ブラディとトマ
- ブラディとトマ/シャルロットベリエール・フィリップドケメテール
- 1,600円+税(10%税込1,760円)
054-251-8700
商品の説明
ある日、トマの家に「外国からのお客さん」と言う一家がやって来ます。なぜか一家はトマの家の地下室に住み始め、なぜかトマのお気に入りの鞄を、一家の男の子・ブラディに譲ることになります。トマには分かりません。一家がどこから来て、なぜ来て、自分の家に住み、いつまでここにいるのか。そんな夜、眠れずにいたトマは、同じく眠れずに起き出していたブラディが部屋で泣いているのを見付けて…。
この絵本のユニークな点は二人それぞれの視点で同じ場面を描写していること。立場が違えば出来事の感じ方も異なります。作中、ブラディはトマの家に来るまでの経緯を片言で話しますが、自身の環境とかけ離れたブラディの境遇をトマはイメージすることが出来ません。切なく、それでいてリアリティのある場面です。
相手を知ろうと歩み寄り、共に過ごす、人と人との関わりの根本にあるその態度に、今改めて目を向けたい作品です。
(コプタ通信2023年3月号より ようじゆかり)
今、世界の難民は1億人を超えたそうです。ウクライナからだけでなく、手を差し伸べなければない大勢の人が日本を目指す現状の中、これは大事なテーマを扱った絵本といえます。
(柿田)
はじめて出会ったブラディとトマ。ふたつの家族は一緒に住むことになりました。言葉も通じず、おたがいのことがわからないふたり。でも・・・・・・難民の家族と彼らを受け入れる家族、それぞれの子どもたちが思ったり感じたりしたことが交互に描かれ、おたがいが少しずつわかりあえていく様子がわかります。「たたかい」「ふね」・・・同じ言葉でもふたりが思いうかべるのはまったく違う世界。大切なのは目の前の相手のことをわかろうとすることだと気づかされます。
難民について、子供の目線で描いた絵本。巻末には、フォトジャーナリストの安田菜津紀氏が文章を寄せ、難民についてこどもたちにわかりやすく伝えています。訳者のふしみみさを氏も子どもたちへのメッセージをつづっています。
(出版社サイトより)
商品詳細
作: | シャルロット・ベリエール |
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絵: | フィリップ・ド・ケメテール |
訳: | ふしみ みさを |
寸法: | 30×22cm |
内容: | 34ページ |
製作: | BL出版 (日本) |
商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。