メッセンジャー 緑の森の使者
- メッセンジャー緑の森の使者/ロイスローリー
- 1,500円+税(10%税込1,650円)
054-251-8700
商品の説明
第3作の舞台は、他のコミュニティで迫害されたりつらい目に遭ったりした人々が集まってできた〈村〉です。ここには今なお、周辺の人々がすがるように移住してきます。
第2作で幼い男の子だったマットことマティも村に移住し、〈見者〉と呼ばれる目の見えない男(前作を読んだ方には誰だかわかるはず!)と暮らしています。マティは最近、自分に不思議な癒しの力があることに気づき戸惑っています。また、村はずれの森は時に村人の命を奪うので恐れられていますが、彼は今のところ通れるので近隣との伝言係をしています。
さて、この村には以前から人々が互いの持ち物を交換するイベントがありました。ところが〈トレード・マスター〉と呼ばれる男がこれを取り仕切るようになると、便利なマシンや容姿の改善などと引き換えに心の奥の部分や家族の健康などを差し出す人が出てきます。そして自由や助け合いの精神を重んじてきたこの土地で、移住者が入れないように境界を閉じるという決定がなされます!マティは別の土地にいた見者の娘を、境界が閉じられる前に村へ連れて来るために二人で森へ踏み込みますが、村と同様不穏な影に包まれた森は、二人に襲いかかります。
二人は森を抜けられるのか?村の平穏は取り戻されるのか…?
私には〈村〉の変容ぶりは現代の移民問題と重なるように思えます。その解決としては結末には少々不満が残りました。(だからこそ、次回ご紹介予定の第4作でスッキリしたのですが)。それでもスリリングな展開と衝撃の結末は圧巻です。次回もどうか、お楽しみに!
(コプタ通信2019年1月号より つきちゃんこと築山真希子)
商品詳細
作: | ロイス・ ローリー |
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訳: | 島津 やよい |
寸法: | 19×13cm |
内容: | 228ページ |
製作: | 新評論 (日本) |
初版発行日: | 2014年09月16日 |
商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。