地球がうみだす土のはなし

地球がうみだす土のはなし

商品の説明

土（土壌）がどのように作られ、どのような役割を果たしているかを水文学の研究者である著者が丁寧に書いています。「土も、息をしている。」という一文には、はっとさせられました。「土」と言ってもそれができるまでには様々な過程があり、様々な生き物が関わり合い…。

読み進めるほどに、改めてこの地球の広さ（深さ）を感じる絵本です。本物の土かと見紛うほどリアルな質感の絵も良いです。

（コプタ通信2021年7月号より　ようじゆかり）

土=（地球+生きもの）×長い長い年月

土の原料は火山灰や岩石ですが、それだけでは土になりません。とけだした成分がねん土になり、そこに生きもののかけらやフンなどがまざって、少しずつ変化して…長い長い年月を経て、ようやく土がうまれます。植物は土に根をはり、水や養分をすいあげます。成長した植物は、多くの動物の食べ物やすみかとなります。命を終えた生きものは、やがて土の一部となります。土は多くの生きものの命を育み、巡らせているのです。

（出版社サイトより）