にげてさがして

にげてさがして

商品の説明

生きていると色々な人と出会う。その中には、ひどいことを言ってきたり、してきたりする人がいる。そんな時は「にげて」と、ヨシタケさんは言う。そして、自分にとって素敵なことや人を「さがして」と。

逃げることも探すことも（そして見つけることも）できると言うのは、生きていくための大きな知恵だろう。処世術と言うと身も蓋もないけれど、この本を心に留めておくときっと楽になる。

…この本は断絶するような表現があって、個人的にはあまり好きにはなれませんでした。恐らく、人間関係などで生きづらい状況にいる人にピンポイントに宛てて書いたのだろうと思うので、その生きづらさや苦しみから切り離すために「ひどい人がいる」という書き方をされたのだと思うのですが、世界の捉え方としてこの作品を提示しているのならどうかなと私は思います。

（コプタ通信2021年7月号より　ようじゆかり）

私たちが生きる世界にはいろいろな人がいて、それぞれが違う感情や言葉をもっています。 それらは自分だけのものなのに、大きな流れや「みんな」に飲み込まれて、自分を大切にできなくなってしまう。「逃げちゃダメ」と言われることが多い世の中ですが、どうするかは自分で決めていいし、自分で決めること。

「逃げずに戦うことの大事さを説くお話」がある一方で、「逃げることで新しい可能性に出会うお話」があってもよいのではないか。著者のそんな思いが込められた絵本です。

（出版社サイトより）