あなたに贈る物語 シベリアのバイオリン

  • あなたに贈る物語 シベリアのバイオリン/窪田由佳子
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商品の説明

今回は同じ作者による同じタイトルの作品2冊をご紹介します。内容もほぼ重なりますが、片方が詳細な大人版、もう一方は挿絵をふんだんにちりばめ手にとりやすくした青少年向けで、副題が異なります。主人公は作者の実父。作者は生前父がシベリア抑留の体験を語るのを聞いてもさして関心をもたず、どの収容所にいたのかも知りませんでした。父が亡くなってから調べたことをまとめたのが「コムソモリスク第二収容所の奇跡」、やさしい文章にしたのが「あなたに贈る物語」です。

機械いじりと楽器が大好きな一郎少年は、友だちの家のレコードで知ったバイオリンが欲しくてたまらず、自作までします。その後本物のバイオリンを買ってもらえましたが、当時は戦時中で練習もままならず、思う存分バイオリンが弾けるのではと満州国の学校へ進学します。ところが満州でバイオリンを習い始めて間もなく召集令状が届き入隊。一年後、戦争は終結しますが、今度はソ連軍の捕虜となりシベリアの収容所へ。収容所の過酷な日々の中で、一郎はバイオリンを作ります。完成したバイオリンを手に収容所内で結成された楽団のメンバーに加わると、やがて楽団はコンクールで入賞するまでになり、日本向けのラジオ放送に出演することに。生放送の当日、曲の解説を担当した人は、日本語でメンバー全員の名前と住所を読み上げました。日本ではそれを聴いて、全員の名前を書き止め、家族に伝えた人がいました。

詳細版のエピローグを読むと作者が様々な資料を読み込み、父から聞いた話と父の書き残した文章、父宛のハガキなどから縁をたどって本作を完成させたことがよくわかります。音楽や物語の持つ力や意味を再確認させてくれる物語です。

(コプタ通信2025年3月号より つきちゃんこと築山真希子)

シベリア抑留と、そこで起こった奇跡の物語を高校生が心にしみる美しい影絵で表現しました。平和への希望を届けます。

【物語】戦争のさなか、思い切りバイオリンが弾きたくて、満州に渡った少年、一郎。 ところが満州で徴兵され、終戦を迎える直前に、シベリアへ連行された。 つらく、きびしい捕虜生活が続くなか、一郎は廃材を集めてこっそりバイオリンをつくりはじめる。 一郎のバイオリンは、収容所の人びとに音楽の喜び、そして生きる希望をもたらして・・・

◆この絵本の原作は、『シベリアのバイオリン コムソモリスク第二収容所の奇跡』(窪田由佳子著、2020年)です。 絵本版制作にあたり、著者の窪田由佳子さんにご縁のあった静岡県立清水南高校芸術科美術専攻の生徒さんたちに呼びかけて、描き手を募集しました。選考会で選ばれたのが、多田つむぎさんの影絵作品です。

シベリア抑留は高校生にとって遠い過去の出来事。多田つむぎさんは、その距離感との葛藤の末に影絵での表現にたどりつきました。 光と影と色彩で表現された情感と共に、平和への願いをぜひ受け取ってください。
(小学4年生から自分で読めるふりがな付き)

(出版社サイトより)

商品詳細

著: 窪田 由佳子
影絵: 多田つむぎ
内容: 48ページ
製作: 地湧社 (日本)
初版発行日: 2024年12月25日

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。

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