たまごのはなし

たまごのはなし

商品の説明

注目の絵本作家、しおたにまみこ初の絵童話！

ある日とつぜん目をさましたたまご。はじめて歩き、はじめて話す。マシュマロを起こして、キッチンの台を降り、探検にも出かけます。 読めばよむほどに引きこまれる不思議なお話を、３話収録。
第1話「めを さましたら」
第2話「さんぽ」
第3話「あめのひ」

（出版社サイトより）

キッチンの片隅でずっと転がっていた一つの卵。ある時、「どうしていつまでも転がっているんだろう」と思い、立ち上がってみたら…。少しひねくれた口振りで哲学的なことも考えるこの卵は、おしゃまな幼児のようであり、斜に構えた思春期の子のようでもあり、「卵」が象徴する「無垢さ」を表現した存在でしょうか。淡く霧がかったタッチで描かれる絵が、幼い頃の記憶のざらつきを思い起こさせるようで妙にリアルで惹きつけられます。 

（コプタ通信2021年5月号より　ようじゆかり）