クリスマス

  • クリスマス/バーバラ・クーニー〈ロクリン社〉
  • 1,500円+税(10%税込1,650円)
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クリスマスの精神をクーニーの絵で

商品の説明

バーバラ・クーニーの作品を手にすると、すっと背筋を正したくなるような、深呼吸したくなるような気分になります。それは、彼女の描く静かで澄み切った世界が、読む人の心の透明な部分に触れてくるからではないでしょうか。とりわけ、木版画のような雰囲気を漂わせるスクラッチボードを使った初期の作品(「チャンティクリアときつね(1958)」「ちいさな曲芸師 バーナビー(1961)」「うまやのクリスマス(1952)」など)には、凛とした品格と素晴らしい味わいがあって私は大好きです。この「クリスマス」も同じ技法を使い、黒に赤と緑の色版を重ねて、クリスマスらしさを醸し出しています。この絵を味わうだけでも、十分価値のある本です。

内容も充実していて、キリストの生誕物語(エジプトに逃げるところまで)、古くから各地で行われていた冬至のお祭りが、キリストの誕生日と結びついてクリスマスになったこと、聖ニコラウスとサンタクロース、ろうそく、クリスマスツリー、などなど各地のクリスマスの習慣がその理由とともに語られます。生誕の本は色々ありますし(子ども向けも)、クリスマスの習慣についての本(大人向け)も少しはありますが、それらをわかりやすくまとめた本というのはなかなかありません。クリスマスの精神を的確に、しかもコンパクトにわかりやすく伝えてくれるという点でも、この本は傑出しています。

それもそのはず、クーニーさんご自身が、敬虔なクリスチャンだったそうです。だから、地に足が着いていると言うか、土台がしっかりしている感じが本全体から伝わってくるんですね。そして、その姿勢は、各地のクリスマスの習慣を紹介したあと、彼女はこの本を次の文と幼な子イエスの絵で締めくくることからも、じわ〜っと伝わってきます。

けれども、クリスマスと呼ばれるキリスト教徒の冬の祭りの中心は、クリスマスの物語です。それは、ずっとむかし、はるか遠くの町の馬小屋で生まれた幼い男の子の話です。

「クリスマスって、サンタさんがプレゼントをくれたり、ごちそうを食べたりする楽しいだけのお祭りじゃなくって、本当はね…」と子どもに伝えたい方にお薦めの本です。

商品詳細

年齢: 小学生〜
さく: バーバラ・クーニー
やく: 安藤紀子
寸法: 23×15.5cm
内容: 38p
製作: ロクリン社 (日本)
初版発行日: 2015年11月
原著: Christmas (1967)

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。

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