おもちゃを入れる木箱たち
おもちゃ(絵本もですが)の収納は悩ましいものですよね。限られたスペースに、あふれるおもちゃを収めるのは至難の業で、絶望的な気分にさえなってしまいます。 といって、魔法のような解決策があるわけではありません。ここで、気にかけていただきたいのは、収納も子どもの遊びを支える大切な環境であるということです。 子どもがパッと見ただけで遊びをイメージできるかどうか、取り出しやすいかどうか、持ち運びやすいかどうか、出したりしまったりがしやすいかどうか・・・こういったことも考慮すると、子どもの遊びがよりスムースに始まり、集中して遊べるに違いありません。 色んなアプローチが考えられますが、百町森でお薦めしているのは、おもちゃをしまいこむのでなく、おもちゃをトレイに収めて、それを棚に「見えるように」置く方法です。 ドイツをはじめ、ヨーロッパの幼稚園などでよく見る方法ですが、子どもにとって、遊びのイメージが湧きやすく、出し入れも容易、しかも落ち着いた雰囲気になります。 ここでは、その一翼を担うトレイや箱をご紹介します。(2006年5月 佐々木) |
1段目:ネフ用木箱(小)、アングーラ用木箱、ラビリンス 1段目:整理箱(大)、CHL木箱(リグノ・ネフスピール用)、ネフ用木箱(小) |
遊びに直結したトレイ
ここでご紹介するようなトレイにおもちゃを入れて、棚に並べる「見せる収納」が、子ども部屋(保育室も)の理想の収納です。このような「棚+トレイ」収納の利点を整理すると、次のようになります。
- おもちゃが見えることで、「これで遊ぼう」というイメージが子どもに生まれやすい。
- 全体が見渡せるので、どれで遊ぶかを選びやすい。
- いつも同じところに同じおもちゃが置いてあると、子どもも把握しやすく覚えやすい。
- トレイに入っているので、出しやすく、しまいやすい。
整理箱
整理箱は、パーツが細かいおもちゃを収納し、整理するための箱です。リモーザ、プリズモ、ロンディなどのプラスチックのおもちゃや、積み木の収納に最適です。
約5mmの高さの足が付いていて、重箱のように重ねられます。
おもちゃ箱
サイズの大きいいわゆる「おもちゃ箱」は、箱の中でおもちゃがごちゃごちゃになってしまい、いざ遊ぼうという時に欲しいおもちゃがすぐに取り出せないため、結局中味を全部出して散らかしてしまうことになってしまします。また、おもちゃが見えず、「これで遊ぼう」というイメージも湧きにくいことから、上で紹介したトレイなどをお薦めしています。
しかしながら、木製レールセットやデュシマスナップのようにかさばるようなものをしまうには、トレイでは容量不足です。そこで、1999年から作り始めたのがこのおもちゃ箱です。