「おもちゃのふるさと」グレドナー地方の人形
伝統工芸品の復活
標高1200〜1800mに位置する南チロル・グレドナー地方の人々は、中世からレース編みや刺繍を売る商人でしたが、貧しい山地で生計を立てるために、1600年ごろから、木製玩具作りを始めました。
初めは白木のままの素朴なものでしたが、ヨーロッパの様々な土地に行商に行くことで、おもちゃ作りの技法を習得し、次第に洗練されたものとなりました。イングランド王室に納められたという歴史もあります。
ここでご紹介するのは、最盛期を迎えていた18世紀頃の人形の復刻版です。彫刻家でもあるCanins夫妻が、18年前から、この歴史ある人形を後世に残すべく、復刻に情熱を傾けています。
注意
- 全てコレクター向けの繊細な工芸品です。子どもの遊びには不向きです。
- 人形は1体1体微妙に顔が異なります。写真と同じではありませんので、ご了承下さい。
- 海外発注品のため、在庫切れの際はご容赦ください。お電話での在庫確認をお薦めします。
2008年ニュルンベルク見本市にて。 |
関節が動くタイプ
1cmから等身大まで作られていました。関節部分も、木製のジョイントとなっていて見事。木なのに、腕などがなめらかに動きます。
肩の部分。肩を回すような動きもできる。 | 脚の付け根。前後で溝の深さが違うので、人間らしい動きになる。 |
Fatschen(ファツヒェン)人形
当時、乳児は肢体をまっすぐにするために、布で巻かれていたという宗教的風習からこの人形ができました。
胸像
昔は、お母さんと子どもが体や服を作り、この頭の部分を付けて、人形を作ったそうです。