エルツ山地の作家・工房
木のおもちゃのふるさと
旧東ドイツ、ドレスデンからお隣の国チェコ国境に向かって車で約2時間の所にエルツ山地と言われている少し小高い山々のつづく所があります。この辺りは「おもちゃ発祥の地」と言われているところで、元々は錫の坑山で栄えた所だったのですが、そこで使われる水車の技術を使って、17世紀頃にはおもちゃ作りが始まりました。
その中心はザイフェン、ここのメインストリートはおもちゃ屋が軒を連ねています。背中に担いで売り歩いた事もあって小さなおもちゃ作りが盛んだった様です。
その中で最もポピュラーな、けむり出し人形、くるみ割り人形、マッチ箱については、別ページでご紹介します。
ここでは、エルツ山地の木工芸品を、作家・工房別にご紹介しましょう。
エルツ山地には多くの村がありますが、おもちゃの産地として最も知られているのは、チェコ国境に近いザイフェン村です。たくさんの工房があって、その多くが家内制手工業のようなこじんまりとした生産体制で作られています。
また、グリュンハイニヒェンもおもちゃ作りの歴史の長い村で、特に木彫りのものに特徴があります。
「エルツ山地の工芸品(独・英語)」より(3枚とも)
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ヘニッヒ工房
ザイフェンの南にあるドイチェノイドルフ村にある工房で、1919年創業の100年以上の歴史があります。 創業者はゲルハルト・カーデン(Gerhard Kaden, 1899-1978)で学校用品などを製造し多くの国に輸出、1952年には2代目ギュンター・ヘニッヒ(Günter Hennig, 1929-, ゲルハルトの娘アニタの夫)がエルツ山地の民芸品を導入し、中でもミニチュアに特化させました。彼は地元の歴史や風俗を大切にしようと工房の向かいに博物館を設立したそうです。現在は3代目のハートムート・ヘニッヒ(Hartmut Hennig,1957-) が跡を継いでいます。
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グンター・フラート工房
グンター・フラート(1942)は、工房名「Seiffener Stübelmacher(ザイフェンの部屋職人)」の名前の通り、マッチ箱(白い箱)やミニチュアの部屋などで有名です(ザイフェン)。
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